今、当たり前のように始まっているカーシェアというシステム。
カーシェアは、短時間の利用であればレンタカーよりも安く車を借りることができます。
でも、毎回カーシェアを利用するときに思うことが1つ。
「また同じ場所まで戻って、車を返さなきゃいけないのがめんどくさい」ということ。
そんなときに、「乗り捨て」という便利な方法があることがわかったんです!
このシステムは、車を借りた場所ではなく、指定された別の場所に返して良いというもの。
わざわざ借りた場所まで戻らなくて良い、というメリットがあります。
乗り捨てができれば、自分がいる近くの場所に車を戻せば良いので「時間内に戻らなきゃ」と思わなくて良いんです。
気持ちにも余裕ができそうですよね。
今回は、そんなカーシェアの乗り捨てサービスについてご紹介したいと思います。
カーシェアで乗り捨てができるのはここ
日本では、車の乗り捨てができる場所が数箇所あります。
乗り捨てと言っても、返却場所は決まっているので注意してくださいね。
一体どこでできるのか、見ていきましょう。
一部の空港付近
空港付近では、タイムズカーシェアによる乗り捨てサービスが徐々に普及しています。
まず1つ目は、東京圏内から成田空港、羽田空港への乗り捨てサービス。
空港に行くときに、車があったら便利ですよね。
しかも、乗り捨てできるとなったら、私も多分このサービスを使うと思います。
たくさん荷物を持っていると電車は大変だし、空港まで車で誰かに送ってもらうのも申し訳ないので、このサービスは画期的だと思いました。
2つ目は、伊丹空港と関西国際空港内の区間。
1日あたり3台限定ではありますが、関西の方はぜひ利用してみてくださいね。
やはり、乗り捨ては空港で普及しつつあることがわかります。
これを機に、もっといろんなところに広がってほしいです。
Times Car Plus×Ha:mo
引用元:https://share.timescar.jp/tcph/
空港以外で乗り捨てサービスを行っているのがこちら。
都内で展開している乗り捨て可能なカーシェアサービスです。
タイムズカーシェアを運営するパーク24とトヨタ自動車が、都心で実験していたものが実用化に繋がりつつあります。
このサービスは、都内の多くの場所にステーションが設置されていることが特徴。
千代田区、中央区、港区、文京区、台東区、墨田区、江東区、江戸川区の8区にステーションがあります。
具体的にはGINZA SIX、品川プリンスホテル、東京ドーム、浅草雷門、東京スカイツリータウンなど、観光地に多くあるようです。
浅草から車でスカイツリーに移動して、そのままスカイツリーで車を置いて観光して、電車で帰宅、みたいなこともできますよね!
サクッと車を利用したいときにいいかも
最大24時間利用できるので、1日観光にもぴったりですね。
車種は、超小型電気自動車COMS。
1人乗りで、かなり小さめです。
15分あたり220円なので、場所によっては電車よりも安く移動できますね。
1回充電すれば50kmは移動できるので、充電が切れたり、充電費用がかかったりすることはありません。
タイムズカーシェアの会員登録をしている方は、登録情報でこのサービスを利用できますよ。
実証実験も始まっている
国内の車の乗り捨てサービスの実用化はまだ少ないですが、普及させるために2015年ごろから実証実験が多く始まっています。
車を借りたステーションではなく、別のステーションに車を返すという方法を実験的に行いました。
一部の例をご紹介したいと思います。
1つ目は、メルセデス・ベンツ日本株式会社、オリックス自動車株式会社、アマノ株式会社が合同で作った「smaco」。
横浜市内で実験が行われ、車を返すステーションは最終的に9カ所設置されました。
2つ目は、日産自動車と日産カーレンタルソリューションが2017年に行った「NISSAN e-シェアモビ」。
福島県で行った実験で、ステーションは浪江駅と富岡の2カ所。
地方でも実験が行われていたのね
3つ目はトヨタが行う「トヨタシェア」。
中野区と杉並区の一部店舗で乗り捨てを実験的に導入し、2019年4月の時点で11カ所のステーションが設置されました。
返却場所となるステーションは、トヨタレンタカー中野駅前店。
これは他のものとは違って、車を返すゴールが1カ所に決められているパターンなんだな
これらを見てみると、大手の自動車メーカーがこの乗り捨てサービスを前向きに取り入れようとしていることがわかります。
日本で乗り捨てが普及しない2つの理由
日本では、自転車の乗り捨てシステムは増えてきていますよね。
でも、車の乗り捨てはなかなか普及していません。
その理由がこちら。
・駐車場がない
1つ目は、路上駐車ができないこと。
海外では路上駐車が当たり前なので、車の乗り捨てもかなり行われています。
しかし、日本では路上駐車は違反になってしまうので、路上に乗り捨てなんてモチロンできません。
日本の道は狭いし、路上駐車が増えたら確かに困るな
2つ目は、駐車場が確保できないこと。
道に駐車できないのであれば、駐車場に車を停めるしかありません。
そうなると、今ある駐車場スペースをさらに広げなければなりません。
車を置いておける場所が必要ですからね。
ただ、駐車場を広げるとなると、コストがかなりかかってしまうんです。
やはり、コストがかかるとなると普及しづらいかもしれませんね。
今のシステムで特に問題があるわけではないからね
とはいえ、実証実験が始まっていたり、海外では当たり前のサービスなので、将来的には日本でも多くの企業が乗り捨てサービスを始めるかもしれません。
まとめ
今回は、カーシェアの乗り捨てについてご紹介しました。
日本ではまだまだ普及していないとはいえ、徐々に乗り捨てサービスが始まっているようです。
「車を借りた場所までわざわざ戻らなくていい」というのは楽チンで魅力的ですよね。
今はまだ都心のみですが、COMSの乗り捨てサービスは気軽に利用できそうですよね。
車を使えれば、徒歩や電車移動よりも行けるところの幅が広がるので、観光するにも便利そうです。
私も次に東京に遊びに行くときには、この乗り捨てサービスを利用したいと思います。
このような乗り捨てサービスが広がれば、もっと気軽にカーシェアを利用できる気がします。
楽チン便利なカーシェアの乗り捨てシステム、あなたもぜひ利用してみてくださいね。