本ページにはプロモーションが含まれています。

墓じまいの手順と手続きどうすればいい?わかりやすく解説!

終活

最近耳にするようになった墓じまい

お墓が遠方にあり管理できない、お墓の継承者がいない、経済的負担を減らしたいなどの理由から墓じまいをする人が増えています。

私の父が入る予定のお墓も遠方にあります。

正直、父がそのお墓に入ってもお墓まいりに行けるか不安。

私自身そのお墓には5年ほど行くことができていません。

なので父が元気な間に、今のお墓をどうするか話し合いをしなければと思っています。

とはいえ、お墓を移動させることはなんとなく想像できるけど、実際何をしたらいいのやら。

そんな私と同じ悩みをもっているそこのあなた!

墓じまいの手順と手続きをわかりやすく解説していきますよ。

墓じまいの手順や手続きはどうする

墓じまいとは、簡単に説明するとお墓のお引越し。

私たちが引っ越しをするのと一緒で色々手続きが必要になってきます。

しかも墓じまいをするには、数か月から数年かかると言われています。

簡単に墓じまいはできないので、しっかり計画を立てて行いましょう。

墓じまいをするための大まかな手順は次の通りです。

  1. 親族と話し合い
  2. 現在のお墓の管理者さんと話し合い
  3. 改葬先(遺骨の行き先)を決める
  4. 石材店を決める
  5. 必要書類を用意する
  6. お墓のお引越し作業

これを見ただけでもやることが多そうな感じ。

1つ、ひとつ理解すれば内容は何も難しくありません。

では、1つずつ詳しくみていきましょう。

墓じまいについてはコチラの記事も参考にして下さい。

親族との話し合い

墓じまいをするのに親族との話し合いは、重要なことです。

管理しているのがあなただとしても、そのお墓に縁を感じている親族はいます。

せっかくお墓まいりに来たのにお墓がなかったらガッカリ。

あれ!?お墓が無くなっている。

親族間のトラブルを回避するためにも、しっかり話し合いをしましょう。

話し合いのときも決定事項として報告をするのではなく、相談をしながら話を進めるのが良いです。

お互いが納得してから墓じまいの段取りを始めるのがベスト。

お墓の管理者さんとの話し合い

現在のお墓は霊園やお寺にあると思います。

今までお墓の管理をしてくれたことに感謝し、事前に相談しましょう。

こちらも相談なしに、報告だけするとやはり気のいいものではありません。

円満に墓じまいを行うためにも速やかに相談するのがベスト。

特にお寺の場合は、墓じまいをするということは檀家(だんか)を辞めることになります。

檀家を辞めるということは、お寺を経済的支援しなくなるということ。

辞める時には離檀料を支払う必要があります。

離檀料の相場は、3万円から20万円です。

金額にかなりの差があることに驚きました。

お寺との関係性によって金額も変わってくるようです。

しっかり話をしておかないと高額の離檀料を請求されたなどのトラブルに巻き込まれることも。

相場についての記事はコチラ↓

遺骨の移動場所の決定

次に墓じまいをした後の遺骨の行き先を探します。

現在のお墓を管理するのが難しいので墓じまいを行いますよね。

なので次のお墓をどのように管理したいかをしっかり考えることも大切です。

遺骨の移動先もしっかり親族と話し合っておきたいポイント。

遺骨の移動先は6種類あるので見てみましょう。

新たな墓地へ移動

お墓の管理のしやすい墓地へ移動させます。

お墓を新たに建てるのか、そのままお墓を移動させるのかを選びます。

多くの人はお墓を新設するほうが多いようです。

デメリット

  • お墓設置に費用がかかる

メリット

  • お墓が近くなりお参りしやすくなる

お墓の管理ができるのなら、管理のしやすい場所に移動するのは良い方法です。

ただ、新たにお墓を建てると100万円ほどはかかります。

安い金額ではないのでしっかり親族間での相談が大切。

管理がお願いできる永代供養墓(合祀)

永代供養とは、お寺や霊園が遺骨を供養してくれること。

自分たちでお墓まいりや管理ができない人たちが選んでいます。

供養の方法は2種類。

1つ目は、一定期間個別に供養されのちに合祀(ごうし)します。

2つ目は、合祀で遺骨を預けます。

いきなり他の人と遺骨を一緒にするのに抵抗がある人は1つ目の方法がオススメ。

合祀とは
骨壺から遺骨を取り出し、他人の遺骨とまとめて埋葬すること。

 

デメリット

  • 遺骨が他の人と一緒になってしまう

メリット

  • お墓の供養や管理を任せることができる
  • 経済的負担を減らすことができる

墓じまいをする多くの理由が、お墓の管理ができないためです。

永代供養を選び、家族への負担を減らす人が増えています。

永代供養について詳しく書いている記事はコチラ↓

アクセスのよい納骨堂

納骨堂とは、室内でご遺骨を管理してくれる場所。

個人・夫婦など家族単位で遺骨を置くことができます。

永代供養と似ているのですが、納骨堂はお寺に任せるのではなく自分たちで管理を行います。

そして、33回忌を目安に合祀墓に移されます。

33回忌以降も納骨堂で預かって欲しい場合は、更新などが必要になってくるので確認をして下さい。

デメリット

  • 省スペースのため預けられる遺骨に制限がある

メリット

  • アクセスがよく、天気に左右されずお墓まいりができる
  • 費用が永代使用料と管理費のみで安く抑えられる

管理のしやすさやアクセスのよさが理由で納骨堂を選ばれる方も多くいます。

室内だと天気に左右されずにお墓まいりできるのもいいですよね。

自然に還れる樹木葬

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木を植える供養方法。

遺骨を骨壺にいれず、そのまま土の中に入れるので最期は自然に還ることができます。

里山型と霊園型の2種類があります。

里山型は近くに山間部がないと難しいので、ほとんどが霊園型で行われています。

デメリット

  • 一度納骨すると取り出すことができない

メリット

  • 自然に還ることができる
  • 後継者の必要がない

私も樹木葬に憧れています。

桜の木だと春になるとみんなが集まってくれそうですよね。

桜以外にも、ヤマツツジやハナミズキも人気。

大好きな場所と一緒になれる散骨

遺骨を粉末状にして、海や山に撒き、自然に還っていく供養方法。

法律的に定められていないので、「節度をもって行えば問題ない」というのが現状です。

他の人が所有する場所に撒かないなどルールを守って撒きましょう。

デメリット

  • お墓まいりする場所があいまいになる

メリット

  • 維持費がかからない
  • 管理をする必要がない

故人の好きな場所に遺骨を撒いてもらえたら天国で喜んでもらえそうですね。

自然と共存したい人にオススメです。

散骨について詳しく書いている記事はコチラ↓

ずっとそばに居られる手元供養

手元供養とは、自宅に遺骨を置き故人を偲ぶことができる供養方法。

オシャレな骨壺にいれたり、ペンダントにして身につけるなどがあります。

故人を1番身近に感じれる方法です。

デメリット

  • 遺骨の管理者が亡くなった後の供養に困る

メリット

  • 故人を身近に感じれる
  • 自宅で供養でき、費用がかからない

手元供養は故人がそばにいてくれる安心感があります。

中居正広さんがジャニーズ事務所を退所する時の会見で、ジャニーさんの遺骨を持っていました。

その時に「ジャニーさんパワーを下さい」と言っていたのが印象的。

近くに遺骨があるからパワーがもらえそうですよね。

石材店を決める

お墓の撤去作業を石材店にお願いをします。

お墓の解体は、大きさや場所によってかかる費用が変わってきます。

なので複数の石材店で見積もりを出してもらいましょう。

1社だけにしてしまうと、後から高額な請求がきたという例もあります。

複数の石材店で見積もりを取って、適切な値段を知るのも大切だね。

しかし、お寺や霊園によっては指定されている場合があるので確認をして下さい。

必要な書類を作成する

ここまで準備ができたら必要書類をそろえます。

次の順番で書類をそろえるとスムーズに進みます。

  1. 現在お墓のある役所から『改葬許可申請書』をもらう
  2. 新しい遺骨の受け入れ先から『受入証明書』を発行してもらう
  3. 現在お墓のあるところから『埋葬許可書』を発行してもらう
  4. 現在お墓のある役所に書類を提出して『改葬許可書』を発行してもらう

1つずつ詳しく見ていきましょう。

改葬許可申請書を発行

現在遺骨がある市区町村の自治体で発行してもらいます。

窓口はもちろん自治体のホームページからもダウンロードできます。

この書類は、遺骨1体につき1枚必要。

死亡者の情報や改葬理由などを書くことが多いです。

引用元:http://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000264214.pdf

自治体によっては、墓地管理者のところに署名・捺印をしてもらえば埋葬(埋蔵)証明書が必要ない場合もあります。

受入証明書を発行してもらう

遺骨の受け入れ先が決まったら『受入証明書』を発行してもらいましょう。

新しく遺骨を受け入れてくれる霊園や寺院でもらうことができます。

散骨や手元供養する場合は、発行してもらう必要はありません。

引用元:http://www.city.iki.nagasaki.jp/material/files/group/15/ukeiresyoumeisyo.pdf

埋葬(埋蔵)証明書を発行してもらう

現在のお墓がある霊園や寺院で『埋葬(埋蔵)証明書』を発行してもらいましょう。

遺骨が現在の霊園や寺院にあることを証明するものです。

お墓が、公営霊園にある場合は自治体で発行してもらいます。

あと、現在のお墓の使用者と改葬許可申請者が違う場合は『改装承諾書』が必要す。

その場合は埋葬証明書と一緒に発行してもらいましょう。

引用元:https://www.city.imabari.ehime.jp/seikan/bochi/kaisou_kyoka_maisou.pdf

この画像の場合は遺骨3体まで1枚でいけます。

基本は遺骨1体につき1枚が必要。

自治体によって様式も若干違うので、確認をして下さい。

改葬許可書をもらおう

受入証明書改葬許可申請書埋葬証明書がそろったら、現在お墓がある自治体に持って行きます。

書類に不備がなければ改葬許可書を発行してもらいます。

改葬許可書が発行されれば、お墓の撤去が可能に。

ここまで準備しないとお墓を撤去することはできないのです。

長い道のりだった。

改葬許可書は、納骨の際に受け入れ先の霊園や寺院に提出をしましょう。

お墓のお引越し

ここまでくればあと一息です。

今あるお墓に別れを告げて、新しいお墓に引越しをします。

お墓を移動するにも順序があるのでみていきましょう。

閉眼供養(へいがんくよう)を行う

お墓には、仏様となったご先祖様の魂が宿っていると言われています。

お墓に宿っている魂を抜いて、ただの墓石に変えることを閉眼供養といいます。

お坊さんにお墓の前で、お経を読んでもらい魂を抜いてただの墓石にチェンジ。

お墓を解体する当日ではなく、1週間前に閉眼供養を済ませてる方も多くいます。

いつするのかは、お坊さんと相談して下さいね。

遺骨の取り出し

お墓の中に入っている遺骨を取り出します。

石材店さんにお墓を動かしてもらい、遺骨の確認をします。

私たちだけでも動かすことも可能ですが、墓石はかなり重たいです。

場合によっては重機なども必要になるのでここはプロにお願いをしましょう。

ご先祖様のためにもプロに任せよう!

また長年お墓の中に入れているので、破損があったり、カビが生えていたりする場合があります。

遺骨の状態によっては、メンテナンスが必要になることも。

土葬されている遺骨が出て来た時は、火葬をしないといけなかったりします。

遺骨の状態、遺骨の数はしっかり確認をして適切な処置を行いましょう。

お墓の解体作業

魂抜き、遺骨の取り出しが終わればお墓の解体。

お寺や霊園に返す際は更地にします。

この時きちんと更地になっているか最終チェックを行いましょう。

お墓の破片などが残っていないかも確認。

できていないと後々トラブルに発展することも。

これで後は、遺骨を新しいところへ移すのみです。

新しい場所にお墓を移す

いよいよ最後の作業です。

遺骨を新しい場所へ移します。

このときに、新しい受け入れ先に改葬許可書を提出して下さい。

ご先祖様のために考えた改葬先なので、喜んでくれるといいですよね。

私たちが引越しをした時と同じように、新鮮な気持ちになってくれると嬉しいな。

まとめ

墓じまいをするのは本当に大変なことです。

それと同時に必要なことでもあります。

今回墓じまいの手順や手続きを調べて思ったのは、父や親族と話し合いを進める必要があるということです。

墓じまいは簡単にできることではないので、これを機に時間をかけて話し合いをしたいです。

手続きや手順については、理解できたので話はスムーズにできそう!

お互いが納得した形でご先祖様と向き合いたい。

お墓の話なんて先の事だと思っていましたが、実はそんなことないんですね。

あなたのライフスタイルにあった供養方法を見つけて下さい。

この記事を書いた人
タンサック編集部

いざというときの困ったをすべて解決して、今よりも人生を何倍も暮らしやすく応援するサイトです。
この名前になっている「タンサック」という名前は、探索という意味です。
タンサック編集部メンバーが、あなたの今すぐにでも何とかしたい困ったを悩みを解決します。
なんて、カッコいいこと言っていますが、好奇心旺盛なメンバーが集まってスタートしたサイトです。

タンサック編集部をフォローする
終活
タンサック編集部をフォローする
いざときタンサック
タイトルとURLをコピーしました