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墓じまいとは!?気になる流れや費用をわかりやすくスルッと解説

終活

墓じまいとは何か。

説明してと言われたら、困りますよね。

なんとなくイメージはつくけど、具体的に説明はできない。

「お墓のお片づけをするのかな」

私はそんな感じでした。

でも、それだと困ることになります。

もしかしたら、あなたの思っている以外のことも「墓じまい」に含まれているかも。

お墓を片づけた後も、大事なことがたくさん。

墓じまいとは何か、わかりやすく解説したので見ていきましょう。

墓じまいとは?

墓じまいとは、簡単に言うと遺骨のお引っ越しのことです。

そもそも墓じまいの本来の意味は、「お墓のお片付け」。

具体的には、墓地や霊園のお墓を撤去して更地にすることを指します。

なのに、何で遺骨の”お引っ越し”なの?

それは、墓じまいをするためには、あらかじめ遺骨の移転先を決めておかなければならないからです。

この遺骨を新たな場所に移して供養をすることを、「改葬」といいます。

墓じまいでお墓のお片づけをした後に改葬という流れ。

それで”お引越し”なのね。

この改葬の事もまとめて、墓じまいとして使われているのです。

つまり、墓じまい+改葬=墓じまいなんです。

何で「改葬」もまとめて言っているの?

例えば、墓じまいをするとします。

お墓のお片付けが終わりキレイになりました。
すると、遺骨が残ります。
さて、この遺骨どうしよう・・

遺骨となってしまった今でも、大切な家族やご先祖様。

「とりあえず墓じまいだけすればいいか」、なんてことはできません。

必ず”新しい場所”が必要ですし、そうでなければ墓じまい自体ができないようになっているのです。

つまり、墓じまいをするということは、必然的に改葬も発生するということ。

なので、墓じまいは改葬も含めて使われていることが多いのです。

墓じまいだけする、ってことはないからなのね。

墓じまいはせずに改葬だけすることはあります。
・お墓と遺骨の両方をお引っ越し
・お墓はそのままで、遺骨の一部だけお引っ越し
・お墓はそのままで、複数人の遺骨がある場合に数人分だけお引っ越し
などの種類があります。

お次は、墓じまいの流れと費用について見ていきます。

墓じまいの流れと費用の総額

まずは「改葬」に至るまで、本来の「墓じまい」の流れを見ていきます。

遺骨を取り出すまでのことね。

「ただお墓から遺骨を取り出すだけ」、なんて簡単に考えていたら大間違い。

必要な書類があったり、お布施が必要だったり、そのお墓の解体費用なども。

調べてみると、なんとその費用の総額は60万円ほどかかることもあるそうなのです。

改葬は含めずに、この金額・・・。

お布施など、ちゃんとした料金がない費用もあるので、この金額は限りなくアップしてしまいそう。

逆にこの総額より安くすむことも、十分にあり得ます。

それでは流れを1つずつ見ていきましょう。

親族との話し合いでトラブルを避けよう

実は、墓じまいで特に多いトラブルの1つが、親族の間での意見の違いなんです。

どんなに親しいと感じていても、ちゃんとした話し合いの場を設けることは必要。

一族みんなで一緒に考えることで、この先の費用などの話もしやすくなっていきます。

言わなくてもわかってくれる、は要注意ね

ずっと手を合わせていた墓石には、ご先祖様の魂が宿るとも。

後々のもめごとへ発展しないためにも、しっかり話し合いをして次のステップへ進みましょう。

遺骨のお引越し先を決める

もう決めなくちゃいけないの!?

お引っ越し先は、こんな早い段階で決めておかなければなりません。

新しい場所が決まっていないと、墓じまいをすることができないためです。

予算や場所、管理のしやすさなどを基準に探すのがおすすめ。

お引っ越し先の「改葬」については後の方でお話していきます。

現在の墓地の管理者へ連絡する

お墓がある墓地やお寺などの管理者へ、墓じまいをしたいことを伝えます。

同じ敷地内の納骨堂に納める場合などは、ご住職や管理人さんが説明してくれます。

また、そのお寺の檀家(だんか)であるならば、檀家を辞めるかどうかも重要になってきそうです。

別のお寺の霊園などにお引っ越しする場合ね!

何代にもわたってお世話になったご家庭もあるはず。

ここでしっかりと理由をお伝えして、トラブルへと発展するのを防ぎましょう。

必要な書類をそろえる

ここまできたら、いよいよ実務的な作業に入っていきます。

墓じまいには書類がいくつか必要です。

その書類は、主に3つ。

  1. 埋葬証明書・・・現在のお墓があるお寺か管理会社へ申請
  2. 受入証明書・・・引っ越し先のお寺や管理会社へ申請
  3. 改葬許可証・・・現在のお墓のある市区町村の役所で申請

「3.改葬許可証」の申請には、上2つの「埋葬証明書」「受入証明書」が必要です。

これらの書類にかかる金額は、300円~3千円くらいになります。

金額に差があるのね

管理会社や自治体によって、差が出てくるようです。

発行に時間がかかる場合もありますので、後工程をしっかり進めていくためにも、余裕をもって申請するようにしましょう。

閉眼供養を行う

墓じまいでは閉眼供養(魂抜き)をします。

読み方は「へいがん(へいげん)くよう」

閉眼供養とは、お墓に眠っている仏様の魂を抜いて、お墓を石にすることです。

この供養をしないと、いきなり起こされた仏様の怒りに触れて、バチが当たると考えられています。

僧侶さんにお墓でお経をあげてもらい、焼香をするのが一般的な流れ。

ですから、お布施が発生することに。

だいたい1万円~5万円が相場のようです。

ずっと手を合わせ続けてきたお墓には、私たちの念がこもっているとも言われています。

閉眼供養をして、ご先祖様の”家”を”ただの石”に戻しましょう。

離檀をする(檀家の場合)

お寺の中に建っているお墓を墓じまいする際は、そのお寺の檀家をやめることになる場合もあります。

最初の段階でその意思を伝えますが、ここで今までのお礼をするべく、再びご住職さんのもとを訪れましょう。

その際には「離檀料」と言われる”お布施”をお持ちするのが一般的です。

ここでお布施をお渡しするのね。

「少なくとも3万円以上は」というのが相場のようですが、お布施ですので決まった費用もありませんし、強制でもありません。

お世話になった気持ちをちゃんとお伝えしましょう。

石材店などが遺骨を取り出す

いよいよ遺骨を取り出す段階になりました。

ここからは石材店など、業者さんとのやりとりが増えてきます。

「自分でも動かせる」と思うかもしれませんが、墓石は80kgあることもあるんです。

それにせまいスペースでは思わぬことも起こりがち。

プロにお願いする方がよさそうね。

取り出し作業は、1万円ほどでできる場合も多いようです。

その墓地やお寺などで、お願いする業者さんが決まっていることもありますので、初期段階で確認しておくといいですね。

お墓を撤去し更地にする

遺骨を取り出したんだから終わりでしょ?

いえいえ、まだ最後の作業が残っています。

それはお墓の撤去。

墓じまいとは、まっさらな更地に戻すまでのことを言うのです。

例外もありますので、今のうちに一度確認しておくといいでしょう。

お墓を建てる時の契約書には、撤去の有無について記載されています。

費用は、お墓の場所や広さによってかなりの違いが。

20万円かかったとしても、決して高い方とは言えません。

ここまできて、やっと墓じまいが終了です。

実際に自分でやることは少ないのね

そう思うかもしれませんが、手続きや作業にはかなりの時間がかかることも。

こういった時間や手間を省くため、最近では葬儀業者の手続き代行サービスなどもあるんです。

葬儀業者に頼めるなら、安心ね

お次は、墓じまい後の遺骨のお引っ越し先を見てみましょう。

墓じまい後の遺骨のお引っ越し先

遺骨のお引っ越し先は5種類あります。

  1. 新しいお墓
  2. 樹木葬
  3. 手元供養
  4. 散骨
  5. 永代供養(合祀<ごうし>墓・個別墓)

それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

私たちの都合もありますが、故人の気持ちにも寄り添うような引っ越し先を選べたらいいですね。

新しいお墓を建てる

現在住んでいる所から離れている場所にお墓がある、という場合に考えられます。

デメリット

・お墓を建てる費用や維持費がかかる。

メリット

・家の近くにお墓を建てることで、気軽にお参りができる。
・生前に建てることができる。

お墓を建てることは、一族の問題です。

何度も言いますが、家族や親戚としっかり話し合いましょう。

お墓は親族全員に関わる話なので、トラブルの原因になりかねません。

自然あふれる樹木葬

お墓の代わりに木を植えます。

個人用のほか、共用のものもあります。

デメリット

・場所が不便であることが多い。

メリット

・お墓よりも安価。
・管理してもらえるので家族の負担にならない。

自然が好きな方にはピッタリですね。

それだけに離れた場所になることが多いようです。

費用面でも魅力的だし、樹木の生長を見守るうれしさもありますよね。

手元に置いて安心の手元供養

自宅に保管したり、装飾品などにします。

デメリット

・自分で管理する必要がある。

メリット

・装飾品などに加工する費用はかかるが、他と比べると安価。
・お参りに行くために、外出する必要がない。

装飾品にして普段身に着けていてもらえたら、すごく幸せだと思います。

身に付ける人にとっても、心強いのではないでしょうか。

思い入れのある場所に散骨

遺骨を海、山、空などに撒きます。

デメリット

・撒いてしまうので、お参りする場所があいまいになってしまう。

メリット

・管理をする必要がない。
・費用が安価。

“お墓”という意識は薄れてしまいそうです。

でも、故人の思い入れのある場所に撒いたら、きっと喜んでくれるだろうな。

永代供養(合祀<ごうし>墓・個別墓)

寺院や霊園に供養します。

「合祀墓」とは、遺骨を他の方と一緒にする方法です。

「個別墓」とは、個別で供養して一定期間過ぎると合祀墓になります。

デメリット

・合祀してしまうと、遺骨を取り出せない。
・寺院や霊園が破産する可能性がある。

メリット

・供養や管理を代わりにしてもらえるので、家族の負担にならない。
・生前に申し込むことができる。

「家族の負担になりたくない」、という気持ちはあると思います。

なので、生前に永代供養墓を選ぶ人も多いのだとか。

手を合わせる”お墓”という形があることが、その理由なのかもしれません。

“お墓”の今までとこれから、ちょうど中間の考え方に位置しているのが、永代供養と言える気がします。

改葬にかかる費用と管理の有無

改葬にかかる費用や管理の必要有無をまとめました。

費用管理する必要
新しいお墓100~300万
永代供養合祀墓10~30万
個別墓30~200万
樹木葬合祀型5~20万
個別型20~80万
手元供養0~20万(装飾品加工費)
散骨3~30万

私は手元供養してもらえたら嬉しいな、と思いました。

でも墓じまいとは、個人だけの問題ではありませんので、やはりじっくり話し合っていくことが重要になります。

普段から話しておくと、いざという時にも安心ね!

まとめ

私の父は若いころに九州から関東に来て、家庭を持ちました。

まさに、墓じまいをする人の典型的な形ですね。

父は私のために、九州にあるお墓は墓じまいをすると言ってくれました。

「俺がいなくなって、墓参りすることになったら大変だろ?」って。

近くにお墓があるほうが、残された人にとっても通いやすいはずです。

今では、”お墓”という形以外の選択で、改葬の手順をふめるのでありがたい。

お墓のことはいつか通る道。

墓じまいとは、墓じまい+改葬のこと。

かなりの費用もかかってくるので、これを機にぜひご家族と話し合ってみてください。

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この記事を書いた人
タンサック編集部

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