終活の第一歩は「エンディングノート」作りからといいますね。
エンディングノートとは、自分に万が一のことがあったとき家族が困らないように、大事な事や医療・葬儀についての希望、感謝の気持ちを伝えるためのノートです。
家族のため、自分が元気なうちに準備しておきたいもの。
そう判っちゃいるけど、なかなかできないものなのよね。
文具売り場には多種多様なエンディングノートが並んでいて、どれにしようか迷って結局買えずに帰ったということも。
ああ…お試し感覚で使える、無料のエンディングノートがあればいいのに。
そう思って探してみたら、無料で手に入るエンディングノートがたくさんありました。
パソコンでダウンロードしたり、スマホのアプリや、プレゼントしてくれる企業など。
私のような、エンディングノート初心者にはピッタリ。
試してみて気に入ったらそのまま使えばいいし、途中で合わないと感じたら、自分に合うノートを探す手掛かりに。
無料だから、気楽に始められます。
今回は、無料でエンディングノートをゲットする方法と、おすすめの無料エンディングノートを紹介します。
無料のエンディングノートは3種類
無料で手に入るエンディングノートは
- PCでダウンロード
- スマホアプリ
- 企業のプレゼント
の3種類です。
パソコンで検索すると、エンディングノートを無料でダウンロードできるサイトがいくつもあります。
また、スマホもGoogle playやApp Storeで無料のアプリがインストールできますよ。
よく知られている本型のエンディングノートも、資料請求してくれた人にプレゼントしている会社があるので、申し込んで手に入れることが出来ます。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
ダウンロード版エンディングノート
パソコンでダウンロードできるエンディングノートは、
- Wordなどを使って直接入力
- DPFファイルを印刷して手書き
の2タイプ。
どちらも記入する項目がテンプレートになっているので、それに当てはめて記入するだけなので簡単ですよ。
直接入力するタイプは、自分の字に自信がない人や、手書きが面倒という人に向いています。
PDFを印刷して使うタイプは、書き間違えても新しく用紙を印刷して、書き直せる気楽さがあります。
では、入力するエンディングノートから見ていきましょう。
入力するエンディングノート
入力するタイプのエンディングノートはWord形式ものが多く、デザインもシンプルです。
入力しやすく、ページの増減などカスタマイズも簡単。
自分好みのエンディングノートが作れます。
また、入力した情報に変更や追加があったときの更新も楽です。
Microsoft officeのテンプレート
引用元:https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/template/result.aspx?id=13933
URL | https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/template/result.aspx?id=13933 |
ページ数 | 32ページ |
Microsoft officeのテンプレートから、無料でダウンロードできるエンディングノートです。
Microsoftに限らず、Word形式のソフトであれば使用できます。
自分の事・家族などへのメッセージ・医療や葬儀についての希望・財産などの記入欄の他、遺影に使って欲しい画像を貼り付けることもできます。
一番最後のページには、家族が知りたい情報を探しやすいようにインデックスがあり、そのページにジャンプできるのがとても親切。
インデックスを表紙の次に移動せると、さらに便利。
日刊葬儀新聞社のエンディングノート
引用元:http://recordasia.co.jp/funeral/free_endingnote.php
URL | http://recordasia.co.jp/funeral/free_endingnote.php |
ページ数 | 130ページ |
葬儀・霊園・仏壇・法事ポータルサイト「日刊葬儀新聞社」が提供する、無料エンディングノートです。
「フリーエンディングノートの決定版」のキャッチフレーズ通り、130ページ(表紙・裏表紙含む)にもわたる記入項目は
メッセージ 5ページ
医療・介護 14ページ
葬儀 43ページ
財産 19ページ
と、自分史と葬儀に関するページが、全体の7割を占めています。
自分の人生を振り返り、幕引きはこうしたいという、まさに「エンディング」のためのノート。
自分史パートは、生まれてから60歳までの自分の人生の振り返りや、ライフイベントの記録、人生のバイオリズムなどバラエティに富んだ内容。
葬儀パートは、自分の葬式スタイルの細かい希望、お墓や戒名、法事の希望まで記入できます。
さすが、葬儀ポータルサイトが作ったエンディングノート。
このエンディングノートはPDF版もあります。
が、これだけのボリュームだと、手書きより直接入力の方が便利ですね。
終の流儀のエンディングノート
引用元:https://shuukatu-dp.jimdofree.com/
URL | https://shuukatu-dp.jimdofree.com/ |
ページ数 | 24ページ |
終活・お墓探し専門のウェブサイト「終(つい)の流儀」のエンディングノート。
Wordだけでなくエクセル、PDF版の3種類が、無料でダウンロードできます。
書式はどれも同じですので、自分のやりやすい方法で記入できます。
自分が慣れているソフトで使えるのは便利。
チェックボックスが多く記入する欄が少ないから、お試しに使うのに向いてます。
エンディングノートは印刷して保管が◎
パソコン上で入力するエンディングノートは、データのまま保管しておけるので便利です。
しかし、デメリットもあります。
- パソコンが壊れてしまった
- 家族がパソコンのパスワードを知らない
こんなことがあっては、せっかくのエンディングノートも意味がないものになってしまいます。
データはUSBに保存するようにし、USBの保管場所とパソコンのパスワードも、家族に知らせておきましょう。
USBも絶対壊れないとは言えないわねえ。
確かに。
出来上がったエンディングノートは印刷しておくのが一番いいですね。
- エンディングノートとUSBを一緒に保管しておく
- エンディングノートの分かりやすい位置に、USBの保管場所を書いておく
など、しておきましょう。
印刷して使うエンディングノート
PDFファイルを印刷して使うエンディングノートです。
こちらは、デザインがとても豊富。
表紙だけでなく、記入ページもカラーなので目にも楽しいです。
紙ベースなので下書き用にしたり、使いたいページだけを印刷してオリジナルのエンディングノートが作れます。
スマイリングエンディングノート
引用元:https://ending-note.info/contact
URL | https://ending-note.info/contact |
ページ数 | 19~62ページ |
スマイリングエンディングノートは、兵庫県にある「すずき行政書士事務所」が運営している、エンディングノートのダウンロードサイトです。
表紙のイラストが可愛らしいエンディンノートが、なんと28種類。
記入欄が少ないシンプルなものから、細かい解説付きのものなど、ページ数も19ページから62ページまであります。
表紙だけでなく、記入ページにもワンポイントのイラストがあるので、重苦しい内容を書くエンディングノートも、穏やかな気持ちで書けそう。
「WADACHI」のエンディングノート
引用元:http://wadachi.romgra.com/
URL | http://wadachi.romgra.com/ |
ページ数 | 19~62ページ |
WADACHIは、イラスト・グラフィックデザイン制作を事業内容とする「ロム・グラフィック」が運営するエンディングノート制作支援サービスです。
鮮やかな和風デザインのエンディングノートが4種類と、イラストがない下書き用がダウンロードできます。
このサイトの特徴は、ページごとにダウンロードができること。
書きたい項目を選んで印刷できるので、無駄がありません。
項目ごとにデザインを変えることもできるので、あなたオリジナルのエンディングノートが作れますよ。
エンディングノートのおすすめ製本方法
PDF版の利点は、自分好みのデザインで、書きたい項目をチョイスできること。
しかし、「ノート」にするには印刷した用紙を綴じなくてはなりません。
紙は意外とかさばるので、ホチキスでは綴じきれない場合も。
私がおすすめする製本方法は、100均などで売っているポケットファイルを利用すること。
こんな風にファイルしておけば、保管も簡単ですし、時間の経過による印刷部分の色あせも防げます。
自治体が作るエンディングノート
企業などが提供しているエンディングノートを紹介してきました。
実は、エンディングノートを無料で配布しているところが、身近にあるのです。
それは、地域の役所。
最近では、独自で作ったエンディングノートを、ホームページでダウンロードできる自治体が増えています。
ホームページ上に公開されているので、その地域に住んでいなくても誰でもダウンロードできます。
役所が作ったエンディンノートの特徴は、その地域で受けられる福祉サービスなどの紹介があること。
別の地域のサービスなんて。
と、思うでしょうが行政が行う事業はどこの地域も変わらないので、困った時の相談先の参考になりますよ。
いくつか紹介します。
東京都府中市 | https://www.city.fuchu.tokyo.jp/kenko/korenokata/mirainote.html |
神奈川県茅ケ崎市 | https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/otoshiyori/1022374.html |
大阪府堺市南区 | http://www.city.sakai.lg.jp/minami/kurashi/sogocenter/korei/haifu.html |
ここに上げたのはほんの一部です。
もしかしたら、あなたがお住まいの地域の役所ホームページでも、エンディングノートがダウンロードできるかもしれません。
無料で始めるエンディングノートアプリ
パソコンでダウンロードできるエンディングノートがあるなら、スマホに対応したエンディングノートもあります。
無料でインストールできるエンディングノートアプリです。
スマホが壊れたりパスワードを忘れてしまったら、使えなくなるデメリットはありますが、いつも持ち歩いているスマホだから、思いついた時に書き込めるので便利です。
エンディングノート初心者には始めやすいツールといえますね。
私にも使えるかしら。
簡単に操作できますから、心配ありません。
いろいろ種類がありますが、特におすすめなのは「はいから100年ノート」。
android・iPhoneどちらにも対応。
パスワード登録するだけで始められるので、気楽にお試しできます。
文字も大きくて見やすいですし、入力する項目が縦に並んだ、ユーザーに優しい設計。
銀行口座の登録は、通帳をカメラで撮って画像保存するようになっているので、口座番号の入力間違いが防げます。
また、大切な人へのメッセージを動画で残す事もできますよ。
会員登録すれば、スマホが壊れたり、機種変更しても復旧できるので安心。
ダウンロードはこちら↓
↓おすすめのアプリや活用法について、こちらの記事で詳しく紹介しています。
資料請求でエンディングノートをゲット
これまではパソコンやスマホなどで手に入れる、無料のエンディングノートを紹介してきました。
でも、やっぱり本で欲しいわ。
そうですね。
本の方が、「これから、エンディングノートを作るんだ。」て、引き締まった気持ちになれます。
エンディングノートを無料で手に入れる第3の方法。
資料請求して、プレゼントしてもらいましょう。
プレゼントしてくれるのは、葬祭会社です。
えっ、葬儀屋さん?
はい、資料と一緒にエンディングノートを贈ってくれる会社があるんですよ。
葬祭会社のパンフレットがもれなくついてきますが、(あ、会社的にはエンディングノートの方がおまけですね)内容が充実していて書きやすいエンディングノートです。
資料請求はパソコンやスマホで1分以内にすみますし、2~3営業日で届きます。
セールスの電話もかかって来ませんから、気楽に申し込めますよ。
申し込むとき、郵送を選ぶとエンディングノートがもらえます。
小さなお葬式のエンディングノート
B5サイズ、全20ページで、鳥モチーフのイラストが優しい印象のエンディングノートです。
内容はとてもシンプルです。
個人情報と、預貯金、契約関係などの備忘録が前半、家族や友人の情報、医療葬儀についてが後半にある構成。
1つの項目が1,2ページとコンパクトなので、必要最低限の記入で完成できます。
記入欄が大きいので書きやすそう。
申し込みはこちら↓
よりそうのエンディングノート
A4サイズ、全32ページで、緑を基調にシンプルで落ち着いた印象のノートです。
サイズが大きい分、記入欄もかなり広め。
書きやすいし、見やすいレイアウトです。
自分や家族に関して記入するページが前半5割、預貯金や不動産、契約関係、医療・葬儀などのページが後半5割という構成になっていて、小さなお葬式のとは逆ですね。
申し込みはこちら↓
エンディングノートに書くことは?
あらためて、エンディングノートにどんなことを書くべきなのか、確認しておきましょう。
エンディングノートに書く基本的な事項は、下の6種類です。
自分について | 本籍地・血液型・生年月日・家系など |
個人情報 | 契約しているサービス・クレジットカード・パスワードやIDなど |
介護・医療 | 延命治療や緩和ケアなどの希望有無、常備薬・既往症など |
葬儀 | 参列して欲しい人や規模・棺に一緒に入れて欲しいもの・遺影写真の指定など |
財産・相続 | 銀行預金・生命保険の詳細・不動産や借金についてなど |
連絡先 | 亡くなった際に連絡して欲しい人 |
こうして並べてみると、何かあった時のための覚書であることが良く分かります。
万が一の時はもちろん、備忘録にもなりますね。
でも、なにから書き始めたらいいのか悩むところ。
それを、分かりやすく整理してあるのが「エンディングノート」です。
まずは、無料のもので試してみましょう。
まとめ
無料で手に入るエンディングノートについて紹介してきました。
パソコンでダウンロードしたり、アプリを使ったり、資料請求でもらうなど、エンディングノートを無料ゲットする方法は色々ありましたね。
私は、エンディングノートは本のものしかないと思っていたので、スマホアプリや、パソコンでダウンロードできると知って驚きました。
気に入ったデザインの書きやすいページから印刷して、作ってみようかな。
エンディングノートを初めて作るのに、いきなり市販のノートを買うのはハードルが高いという時、無料のエンディングノートならお試し感覚で始められます。
エンディングノートを作ろうと考えたなら、まず、無料のノートで実践してみましょう。
エンディングノートに何を残すかは、書いていくうちに自然と決まってくるはず。
あなたらしいエンディングノートを作って下さい。