亡くなった家族の遺品の中に、楽器が・・・。
誰にでも訪れる人生のエンディング。
残された者にとって、旅立った故人の遺品整理はつらい作業です。
故人が大切にしていたものは、心の整理も含めてとても処分しづらいもの。
その中でも楽器は特にその人の思い出がたくさん詰まったものです。
私の母は音楽が好きで、今でもたまに弾くピアノと、学生時代にこれも母が楽しんだフルートとギターが実家にはあります。
母がたまに取り出して、子供だった私に聴かせてくれたギターとフルート。
私自身も妹と一緒に習っていたピアノ。
どの楽器にも思い出がいっぱい。
考えたくはないですが、いざとなったら私も処分に困るし、ためらうだろうな。
でも、いつまでも持っておくわけにもいかないしどこかで整理は付けたい。
そこで、今回は亡くなった家族の楽器を売る方法や注意点を調べてみました。
デリケートな話題だからこそ、これを読んでいつかやって来る「いざ」に向けて一緒に備えていきましょう。
亡くなった家族の楽器を売る前に
亡くなった家族の楽器を売る前に確認しておく事が2点あります。
この事を確認しておかないと遺品を巡るトラブルが起きるだけでなく、思わぬ税金を支払うことになるかもしれません。
大事な家族が遺した楽器で残念な思いをしないためにも、しっかり確認しておきましょうね。
その楽器の相続はあなたですか
遺産相続と聞くと、現金や株券・土地などが思い浮かびますが、ここでの楽器も立派な相続品の1つです。
例えば、株券や土地は何となく「自分勝手に処分はできないだろうな」と想像はつきますよね。
楽器などの物品も同じ扱いなので、「相続人が決まっていないものは勝手に売却や処分ができない」ということが重要なポイント。
万が一、勝手に売却をしてしまうと、家族間のトラブルになるだけでは済まなくなることも。
最悪の場合、裁判や賠償なんて事にもなりかねません。
きちんとあなたが相続していると確認した上で、売却に入りましょう。
私にも妹がいますので、こうした話しは確認した上で進めたいですね。
遺言書や生前の確認が大事だね。
高級・希少な楽器は課税に注意
あなたが売ろうとしている楽器が希少性が高かったり、高級なものであるときは注意が必要。
一般的に生活をする上での日用品の売却には原則、税金は掛かりません。
しかし楽器には生活上のぜいたく品として分類される可能性があり、課税の対象になる場合があります。
例えば希少性が高い、もともとが高価なものといった楽器がこれに該当。
1つの目安として、売却額が30万円を超えると、課税対象と考えるのがベター。
課税に関しては税務署や売却先に相談するのが良いでしょう。
控除の対象にもなるかもだし、プロに相談しよう。
楽器を買取してもらう方法3選
楽器を売る方法は専門店での売却が1番のオススメ。
リサイクルショップやオークションサイトでの売却もありますが、高値での買取や手間を考えたら私は専門店を選びます。
楽器買取の専門店であれば、その楽器のヴィンテージや価値をしっかり見極めてもらえます。
そこで、専門店での買取方法を3つ紹介します。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、あなたに合った方法を見つけてくださいね。
カンタン便利で梱包するだけ宅配買取
宅配買取は輸送業者などを使って買取先へ輸送し、査定・買取をしてもらう方法です。
大きくて重い楽器で店舗に出すのが難しい場合は、この方法が一番です。
送られて来た段ボールなどの梱包材に楽器を慎重に入れて送って、査定を待つだけ。
数日たてば、あなたの元に査定結果が来ます。
その査定価格に納得いけば、商談成立。
納得いかなければ、返品手配を掛けるだけ。
通常、配送や査定料は無料が多いですが、返送料が業者によってはお金が発生する場合も。
返送料は買取先のホームページなどでしっかりチェックしましょう。
自宅で待つだけの出張買取
出張買取は店舗の査定スタッフがあなたの自宅に直接訪問して、その場で査定・買取をする方法のことです。
買取サービスで一番メジャーな方法です。
ピアノやドラムセットなど持ち運びも梱包も難しい楽器には出張買取がオススメ。
梱包の手間や輸送時の破損リスクもなく、1番安心して買取ができることも大きなメリット。
また、自宅での買取交渉はこちらにとっては、心理的にアドバンテージもありますよね。
私もピアノがあるので、買取で選ぶなら出張買取を真っ先に選びます。
納得いくまで相談できる店頭買取
店頭買取は実際に楽器を持ち込む買取方法です。
店員さんと直接やり取りでき、査定価格の相談ができるのはメリットですが、やはり大きく重い楽器は運ぶのが大変。
また、査定に納得いかない場合は持ち帰るのも手間。
なので、比較的小さな楽器を売却する時にオススメの方法です。
楽器を高値で売るポイント4選
さぁ、いよいよ楽器の売却です。
遺品整理をして、高値で売却するためのポイントを4点紹介します。
これらを押さえることで、買取価格がアップするかも。
では、見ていきましょう。
売却前にきれいにしておこう
査定に出す前に汚れやキズの具合などをチェックして、クリーニングにておくのが大事。
当然、キレイなものが高く売れます。
クリーニングをするときは薬品は使わず、新しい布でからぶきをしましょう。
亡くなった方の楽器なので、汚れやキズがあるかもしれませんが、できるだけクリーニングをしましょう。
私も普段からそれとなく母に楽器の手入れをお願いしておこうかな。
チューニングされている状態の方が良い
チューニングは調律ともいわれるもので、楽器が適切な音程を出すための大事な作業の1つ。
と言っても、その楽器をしていない者にとっては、さっぱり分かりません。
しかも、遺品の楽器チューニングの状態なんて分からないですよね。
ただ、チューニングされてないと売れないわけではありません。
ここでのポイントはチューニングされている楽器は状態が良いと判断される点。
チューニングされてればプラスくらいに考えれば良いかな。
チューニングされている状態が買取店に良い印象を受けるので確認しておくのは良いですね。
付属品がある場合は忘れずにつける
購入したときと同じように付属品がそろっていると高く売れます。
付属品は部品だけでなく、箱や保証書もあるとさらにOK。
なので、買取を依頼する前に部品を探しておくと良いですよ。
後から出てきたらもったいないですよね。
私も母に付属品の場所聞いておこうっと。
できるだけ早く売ることを心がける
楽器は製造時期が新しく、新品に近い状態の方が高く売れるもの。
中にはアンティーク・ヴィンテージもので、古くても高価買取されるときもありますが、一般的にはなるべく早く売りに出した方が良いです。
買う人も新品に近い状態の方がうれしいですよね。
遺品整理をしているそのタイミングで、なるべく早く買取をお願いしましょう。
まとめ
亡くなった家族の楽器を売るときの方法・ポイントを見てきました。
故人が大事にしていた楽器はとても思い出深いもの。
私の母は今も健在ですが、母がフルートを吹いていた姿や、妹と習ったピアノの練習の日々を思い出して、なんだか切ない気持ちになっちゃいました。
そういった思い出の品を大切に使ってくれる人に今後も使って欲しいし、売る側も高く買い取って欲しいもの。
何だか楽器が生き続けると考えるとステキなことですよね。
この記事を読んだあなたも、亡くなった方の思い出と楽器を大切に整理できると良いですね。
そうなる事を心より願っています。
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