都市部を中心に増加傾向にあるカーシェアリング。
マイカーを持つと維持費が何かとかかるので、そういった面でカーシェアリングは利用してお返しするだけなので楽チン。
月額と利用した分だけのお支払いなので、分かりやすくて便利です。
私もマイカーを手放す時が来たら、新車を購入する前にカーシェアリングはどうだろうかと、一度検討すると思います。
しかし、その時すぐチラッと頭によぎるのは、マイカーであれば起きることがないトラブルへの心配や不安。
試したことは一度もないし、周りにも利用している人がいなかったりで相談することもできない。
そこで今回、私がカーシェアリングを利用した場合、起こりうるトラブルはどのようなものがあるのか、情報収集してまとめました。
「恐怖は常に、無知から生じる」
アメリカの哲学者、エマーソンさんもそう言っています。
さあ、あなたもカーシェアリングのトラブルを知り、安心して利用できるようになりましょう。
カーシェアのトラブルと言えばまず事故
カーシェアだけに限らず、車のトラブルの筆頭と言えば事故。
カーシェアで利用中の車で事故をしたら、どうするのか。
そこを知りましょう。
実は利用料金に補償が含まれている
まず、カーシェアを利用した場合、その利用料金の中に補償が含まれていることが多いです。
例えば、タイムズカーシェア、オリックスカーシェア、カレコカーシェアの3社は次の4つの補償が含まれています。
- 対人補償:事故によって他人を死傷させてしまった場合の補償
- 対物補償:事故によって他人の車やモノ、壁や電柱などを壊してしまった場合の補償
- 車両補償:利用していた車が接触や衝突で損害を受けたときの補償
- 人身傷害補償:自分自身や同乗者が死傷した場合の補償
意外と、しっかりとした補償でホッとする内容です。
利用中、あるいは検討中のカーシェアリングがあるならば、利用料金の中にどんな補償があるのか確認してみてください。
補償のトラブルを防ぐ3つの約束
問題はここから。
事故をしたけども、補償が利かない場合があります。
どういった場合に補償が利かないの?
それを一つ一つ把握するよりも、これを守れば大丈夫ということが3つにまとめられます。
以下の3つを心掛けるようにしてください。
- カーシェアリングの利用上のルールをきちっと把握して守ること
- 法律違反はしないこと 例)飲酒運転、信号無視、違法駐車
- 事故をした場合は必ず、すぐに警察へ連絡をしてカーシェアリング会社の方へも連絡
この3つを守っていなかった場合、事故の補償を得られない場合がありますので気を付けましょう。
カーシェアリングのルールを守ることや法律を守ることは難しくはないね
そう、カーシェアリングのルールに、頭から熱が出るほど複雑なものはありません。
交通ルールも運転をしているあなたならば、普段から違法行為はもうすでに知っています。
ただし、最後の警察やカーシェアリング会社への連絡はしっかり押さえておいてください。
事故をした直後は頭が真っ白になるもんね
いざ事故を起こしてしまうと、慌ててしまってどう対応すればよかったか、忘れてしまいます。
次の言葉をよく覚えておいてください。
事故をした直後、警察とカーシェアリングへ連絡をして、相手と直接示談をするのは避ける。
さあ、あともう3回頭の中でこの言葉を読んでおきましょう。
補償はあるが、ペナルティもある
カーシェアリングにはペナルティという名の罰金があり、ルール違反をしたらペナルティを受けます。
ペナルティ料金は数千円から数万円まで幅広く、罰金が設定されています。
さきほど説明した事故トラブルの場合。
事故への補償はあるのですが、自分に非がある無しにかかわらず事故をしたこと自体は、ペナルティの対象になります。
そこは、甘んじて受け入れるしかないんだね
この後詳しく説明しますが、カーシェアリングで定められたルールを守れなかったことに対しては全て、ペナルティ料で解決になります。
カーシェアリングの契約時に、しっかりとルールを確認しておかなきゃね
では、どんなルール違反でペナルティが発生することが多いのでしょうか、次で見ていきましょう。
ペナルティのトラブル代表例4つ
トラブルの筆頭である事故については、補償はあるけどもペナルティの対象にはなるよというお話をしました。
ルールを破ってしまったら決まっている額を払って解決するというシンプルな仕組み、ペナルティ。
ここに、”うっかりしていた”、”知らなかった”ことが主な原因になっているトラブルがあります。
代表的なトラブルは4つ。
では一つずつ見ていきましょう。
タバコのトラブル
まずタバコのトラブルですが、これは簡単に想像がつくかと思います。
禁煙車がほとんどのカーシェアリングですが、それを知ってか知らずか喫煙する方がいて、臭いが残ってしまうという問題ですね。
車のタバコの臭いはなかなかとれません。
そして吸う人は臭いに鈍感になっているため、これくらいはセーフという主観での判断は当てにならないと思っておいた方がいいです。
これはルール化されていますが、もはやモラルの問題だね
カーシェアリングはほぼ禁煙だと覚えておきましょう。
ライトの点灯の消し忘れ
自宅の車がライト点けっぱなしになっていたら、親切な近所の人が教えてくれたりしますよね。
でも、カーシェアリングはそうはいきません。
ライトを点灯したまま返却すると、スタッフが確認しに来る時まで点灯したままになります。
スタッフがすぐ気づければいいんですが、カーシェアリングの場合、車の貸し借りをする場所にスタッフは誰もいません。
スタッフはすぐに確認に行けるとは限らないのか
すると、バッテリーがあがってしまうという、貸す側が大変迷惑するトラブルです。
返却時の確認を必ず忘れないようにしましょう。
返却時間を過ぎてしまう
3つ目の返却時間を超過してしまうトラブルも”あるある”のようです。
利用者本人は悪気はなく、帰り道で渋滞にハマってしまいアウトになるパターンが多いのです。
大丈夫、今から返却場所に向かえば間に合うでしょ
とお出かけ先では楽しさのあまり、つい気持ちが大きくなってしまいがち。
利用時間はゆとりをもって多めに申請しておきましょう。
車体の傷やタイヤのパンク
そして最後の傷やパンク。
これは借りる側としてはとてもショックなトラブルです。
分かりやすく説明するために、極端な例で説明しましょう。
借りる前の時点ですでに、あなたが借りる車に少し傷が入っており、たまたまパンクしていたとします。
あなたはそれに気付かずに利用開始。
パンクしているため当然、すぐに走れなくなり、カーシェアリングに連絡します。
すみません、この車で走っていたらすぐ止まってしまって・・パンクしてたみたいです。
それに対するカーシェアリングの回答はこうです。
それはあなたがパンクさせたものではないという証拠がないので、ルール上「利用中にパンクさせてしまった」あなたにペナルティです!
実際の口調はこんな冷たくはないと思いますが、パンク修理にかかった費用、ロードサービスの費用まであなたの実費負担になります。
なんで?!私がやったんじゃないんですけども・・
ルールとは便利なものですが、その代わりに融通が利かなくなるのが面倒なところですね。
基本的には交渉に応じてもらうのは厳しいと覚えておいてください。
さらに返却後、スタッフが車を点検していたら最初から車体にあった傷を見つけました。
いや、これ最初から傷ついてたよ?
あなたが傷つけたのではない証拠はないので、ルール上「利用中に車体に傷つけた」あなたにペナルティです!
そんな、私がやったんじゃないんだ!
と泣きながら訴えてもルールなので、そこは泣き寝入りです。
ただし不幸中の幸い、車体の傷については修理費は補償で直されます。
でも無実の罪でペナルティ、トホホ・・
カーシェアリング業者も、このような「やった、やっていない」のトラブルは避けたいはずです。
そのためにスタッフさんも、普段から車のメンテナンスや、返却後も入念なチェックをして下さっています。
だけど万が一、こんな悲劇が起きないために、利用開始する前には必ず車体の確認をしましょう。
傷はないか、パンクはしていないか?
傷があれば証拠写真として写メを撮っておき、パンクしていたらカーシェアリングへ連絡しましょう。
まとめ
カーシェアリングで起こりうる、また発生しやすいトラブルを見ていきました。
トラブルだけを紹介したので、利用するのはやめようかなと思わせてしまったかもしれません。
しかしそうではありません。
あなたは発生しやすいトラブルを知ったので、注意しておくポイントを知ったことになります。
知らなければ手の打ちようがなく不安になりますが、知っていれば対策をとることができるので安心です。
他の利用者やスタッフの方への配慮を忘れず、ルールを知って利用すること。
一言でまとめてしまえば、ごく当たり前のことに思えます。
なんだかトラブルにあうことなく、カーシェアリングを安心快適に利用できる気がしてきましたね。
ぜひ、ここで学んだことを忘れずにいてくださいね。