襲われたら命にかかわることもあるハチ。
私は田舎に住んでいるので、家の軒先などにハチが巣を作りに来ることがあり、毎回業者さんに駆除をお願いしています。
でも、依頼するのは巣を見つけてからになるので、その前に襲われるのではないかと、不安になることも。
ハチが巣を作る前になんとかしたい、そう思うことはありませんか?
そこで登場するのが「ペットボトルトラップ」。
ペットボトルトラップは、女王バチを捕まえるための捕獲器です。
どんなに大きな巣でも、巣を作り始めるのは1匹の女王バチ。
つまり、女王バチを駆除してしまえばいいのです。
女王バチは冬眠から目覚めると、3月下旬から5月にかけて巣を作り始めます。
そのため、ペットボトルトラップを仕掛ける時期は3月下旬から5月のあいだ。
6月以降は女王バチではなく働きバチが飛んでくるようになり、ハチが集まりすぎて危険なため、トラップを設置しないようにしましょう。
この記事では、ペットボトルトラップの作り方や注意点などを紹介していきます。
ハチ駆除ペットボトルトラップの作り方
ペットボトルトラップは、
- 冬眠から目覚めたばかりで、お腹が減っている女王バチを
- 甘い匂いのする誘引剤でおびき寄せ
- ペットボトルの中で溺死させる
という仕組みです。
スズメバチやアシナガバチなどの他に、ハエやガにも効果があります。
ペットボトルトラップの作り方はとっても簡単。
材料も家にあるものだったり、無くてもスーパーやコンビニですぐ手に入るものです。
それでは、さっそく作り方を紹介していきます。
道具を用意しよう
ペットボトルトラップを作るのに必要なものは、
- ペットボトル(2L程度のもの)
- 誘引剤(酒300mL、酢100mL、砂糖125g)
- 誘引剤を混ぜるための容器
- ビニールひもなど、ペットボトルを吊せるひも
- 千枚通しなど、穴を開けられるもの
- カッターナイフ
- ペン
これだけです。
酒は焼酎やワインなど、なんでもOK。
中身が見えるように、ペットボトルは透明なものを選びましょう。
誘引剤を作ろう
次に、ハチをおびき寄せるための誘引剤を作ります。
- 酒:300mL
- 酢:100mL
- 砂糖:125g
この3つをよくかき混ぜるだけです。
酢はミツバチを避けるために入れているので、ミツバチを駆除したいときは、酢を抜いて作りましょう。
でも、ミツバチを駆除するのはあまりオススメしません。
トラップの本体を作ろう
誘引剤を作ったら、罠の本体を作っていきましょう。
1.ペットボトルの上部に、下図①のような2cm四方の「日」のような形を4つ書きます。
2.上図の黒丸部分6ヶ所に穴を開けます。
3.カッターナイフで、上図②のように「H」の形に切り込みを入れます。
4.切り込みの上半分を外側に、下半分を内側に折り曲げます。
上半分は雨よけ、下半分は「返し」としてハチを逃げにくくする役割を果たします。
5.ハチが溺死する深さになるように、ペットボトルの4分の1くらいまで誘引剤を入れます。
6.庭木などに吊るせるように、ペットボトルの口の部分にひもを結びます。
これで完成です。
また、罠が設置してあることを知らせるために、「ハチ取り罠設置中!危ないのでさわらないでください」などのメモを、ペットボトルに貼りましょう。
同居人には、ペットボトルトラップが設置してあることを伝えておくと安心ですね。
ハチ駆除ペットボトルトラップの使い方
ペットボトルトラップが完成したら、さっそく効果を試してみたいですよね。
でもその前に、より効果的に使うためのポイントがいくつかあります。
せっかく作ったのですから、罠の力を最大限に発揮させましょう。
ここからは、ペットボトルトラップのより効果的な使い方を紹介していきます。
設置する場所は高さ2mの日陰
ハチが飛ぶ高さは2m程度なので、その高さにペットボトルトラップを設置するのが理想です。
庭木など、家の周りの樹木に吊るすのがいいでしょう。
ただ、ハチが集まってくると危険なので、軒下など家の近くには設置しないようにしてください。
また、日陰に吊るすと、誘引剤が長持ちするのでオススメです。
ハチが捕まらない場合は、設置場所を変えてみましょう。
設置してから1週間待とう
ペットボトルトラップを1週間置いておくと、誘引剤が発酵して、ハチをおびき寄せる効果が高くなります。
設置したら、1~2週間様子を見ましょう。
また、誘引剤が蒸発して少なくなったり、ハチの死骸がたまっていると、うまく捕獲できなくなります。
中の様子を見て、必要なら誘引剤を交換してください。
ハチ駆除ペットボトルトラップの注意点
ハチがペットボトルトラップに掛かったからといって、安心してはいけません。
もしかしたら、ハチが中でまだ生きているかも!
ハチが生きてると知らずに、ペットボトルトラップを触ってしまうと、最悪刺されてしまう危険があります。
そんな事態にならないように、ここからは、ペットボトルトラップを扱う上での注意点を紹介します。
中身を捨てるときは必ず手袋を!
ペットボトルトラップによる駆除は、中身を捨てるときが一番危険です。
まず、中でハチが生きてないか確認しましょう。
生きていた場合は、中のハチが力尽きるのを待ちます。
ハチの死骸を処理するときは、必ず軍手などの厚手の手袋をはめてください。
ハチは毒針を出したまま死んでいることがあります。
毒針が出ていなくても、処理している途中で、毒針が飛び出ることも。
とても危険なので、ハチの死骸には、絶対に素手でさわらないでください。
また、ゴミに出すときは、容器と中身を分別して捨てましょう。
ハチの死骸は燃えるゴミとして出すことができます。
その際には、ビニール袋などに入れて口をしっかり縛り、毒針が飛び出ていないか確認してから、ゴミ袋に入れましょう。
6月以降は絶対に使わない!
最初にもいいましたが、ペットボトルトラップを6月以降に使うのはやめましょう。
6月以降は、すでにハチの巣が完成しているので、たくさんの働きバチが集まってきてしまいます。
とても危険なので、ペットボトルトラップを仕掛けるのは3月下旬から5月の間にしてくださいね。
6月以降のハチ駆除についてはコチラ↓
また、最も凶暴なハチであるスズメバチを6月以降に駆除したい場合は、業者さんに依頼しましょう。
自分で作るのは面倒!そんなあなたに
引用元:https://item.rakuten.co.jp/gardening/808248/#808248
ペットボトルトラップを自分で作りたくないけど、ハチ駆除の罠は仕掛けたい。
そんな方にオススメなのが、フマキラー株式会社さんの「カダン ハチ激取れ」です。
使い方は、容器をそのまま吊るすだけ。
仕組みはペットボトルトラップとほぼ同じですが、効果は30~40日間持続します。
ただ、死骸の処理は自分でしなければいけないので、注意してくださいね。
まとめ
ハチ駆除のための、ペットボトルトラップの作り方や注意点などを紹介しました。
ペットボトルトラップは誰でも簡単に作れて、女王バチに近づくことなく、安全に駆除することができます。
しかし、6月以降のハチ駆除や、ハチの数が多いときの駆除には向きません。
特に、スズメバチを6月以降に駆除するのはとても危険なので、業者さんに依頼しましょう。
とはいえ、3月下旬から5月の間は、ペットボトルトラップが大活躍。
私もペットボトルトラップを作って、わが家の軒下に巣を作りにくるハチを駆除したいと思いました。
あなたもペットボトルトラップを使って、ハチのいない快適な生活を送りましょう。