キッチンの大掃除って、面倒ですよね。
掃除嫌いな私は、年末になると「寒くて水をさわりたくないから夏にやろう」、夏になると「暑くて熱中症になりそうだから冬にやろう」と言って、ここ何年もキッチンの大掃除から逃げていました。
そして、汚れがたまればたまるほど大掃除ってやりたくなくなるという悪循環。
気づけば、一番清潔にするべき場所が、姑やママ友に一番見られたくない場所になっていました。
ところが、小5の娘が「調理実習が始まる前に、料理をおぼえたい」と言い出し、キッチンの大掃除をやらざるを得ない状況に追い込まれてしまったんです。
よし、大掃除をしよう!
でも、一体どこから手をつければいい?
いつもはここでフリーズしてしまう私ですが、一念発起して大掃除の手順やコツを調べて取り組んでみたら、ピカピカなキッチンに変身させられましたよ。
今回は、ズボラ主婦の私が3時間でキッチンの大掃除をできた手順をご紹介します。
キッチンの大掃除、2つのポイント
私が、リビングの大掃除はできるのにキッチンの大掃除したくなかったのは、汚れが落ちづらくて時間がかかるせい。
キッチンには油や食品のカス、野菜の泥、シンク内のヌメリ、水アカ、カビ、サビなど汚れる原因が限りなくあり、放っておけばどんどん汚れが蓄積されてしまうのです。
そんなキッチンの大掃除のポイントは、2つ。
2・手順を考えて、効率よく掃除を行うこと。
キッチンの汚れの原因として挙げられるのが「油」。
飛び散った油を放っておくとベタベタ汚れとなり、その上にほこりがついて落ちづらいガッチガチの汚れになってしまうんです。
ポテトフライ好きの我が家では、毎日油を使用するから、換気扇やコンロの汚れがひどいんですね。
油汚れを落とすには、重曹などのアルカリ性の洗剤を使うことがポイントです。
また、毎日使用するシンクでは、周囲に飛び散る水滴を放っておくと乾燥したときに水に含まれる白いカルシウムの成分が残り、ヌメリや水アカとなってしまうそうです。
ヌメリや水アカなどの水性の汚れを落とすには、クエン酸などの酸性の洗剤の使用が効果的。
今回は、油汚れと水性の汚れに勝つために重曹とクエン酸を購入。
そのほかに、家にあった
・パイプ洗浄剤
・塩素系漂白剤
・スポンジ
・歯ブラシ、ようじ
・メラミンスポンジ
・雑巾
を準備して、大掃除に挑むことにしました。
掃除の際に注意すること2点
キッチンを掃除する前に、知っておきたい注意点があります。
1つ目は、ガスコンロ周りやシンクなどの材質を知って、それに合った洗剤や掃除道具を選ぶこと。
汚れを落とすことに夢中になってゴシゴシこすると、素材を傷めることがあるそうです。
過去にガスコンロを力まかせにこすって傷だらけにしたことがある私にとって、初めに知っておきたかったポイントです。
2つ目は、塩素系の漂白剤を使用する場合はしっかりと換気をすることと、クエン酸や酢などの酸性の洗剤が混ざらないように注意することが必要です。
塩素系と酸性の洗剤が混ざると有毒なガスが発生するため、酸性の洗剤をしっかりと流したあとに塩素系の洗剤を使用するなど、2つの洗剤が混ざることがないように注意しましょう。
キッチンの大掃除はどこからやる?
いつもは、目についたところから掃除を始め、力つきたところで掃除を終える私ですが、今回は短時間できれいにするための手順を調べてみました。
効率よく掃除をするには、
・汚れがひどいものをつけおきしている間に、ほかの場所を掃除する
ことが大切だそうです。
低い場所をきれいにしたあとに、高い場所を掃除すると二度手間になるためです。
ということは、高い所にある換気扇から取りかかるのがよさそうです。
また、油汚れを落とすのに時間がかかることを考えて、大掃除を
2.ガスコンロ周り
3.シンク周り
4.床
の順に進めることにしました。
大掃除の段取りを決めたことで、やる気が出てきました。
油汚れがこびりついた換気扇
こってりとこびりついた油汚れを効率よく落とすために、「つけおき」からはじめます。
まず、油汚れがひどい換気扇のフィルターとカバー(並行してガスレンジの五徳も)を外して、40~50℃のお湯をはったシンクにアルカリ性の洗剤を入れて2時間つけおきました。
今回は、重曹スプレーを使用しましたよ。
つけおきをしている間に、レンジフードの内側などをアルカリ性の洗剤をスプレーした雑巾でふきました。
その後、2時間後につけおきしたフィルターをスポンジでこすると、本当に油汚れがスルスルと落ちました~。
今までは、最初から力まかせにこすって汚れを落とそうとしていたけれど、洗剤でつけおきをすれば汚れが落ちることがわかりました。
油と煮こぼれで汚れたガスコンロ周り
揚げ物の油の飛び散りや煮こぼれなどで、ひどい状態だったわが家のガスコンロ。
まずは五徳を外し、換気扇のフィルターと一緒に重曹を溶いたお湯につけこみました。
その間に、油汚れがこってりついていたコンロにアルカリ性の洗剤を吹きかけ、お湯でぬらしたキッチンペーパーでおおって放置すること10分。
キッチンペーパーを外してスポンジでこすると、今まで落ちなかった油汚れがみるみる落ちました。
細かい部分は、ヨウジを使って汚れをかき出し歯ブラシやメラミンスポンジでこすることでずいぶんキレイに。
五徳のつけおき完了を待つ間に、ガスコンロ周りの壁にもアルカリ性の洗剤を吹きかけて少し時間をおいたあとに雑巾で拭きましたが、汚れが面白いように落ちてピカピカになりました。
最後に、つけおきしておいた五徳をこすり洗いして、水気をとったあとに戻して完了です。
毎年の大掃除をしてこなかった分、どうしても落ちない汚れもあったのですが、アルカリ性の洗剤をかけて時間をおくことで油汚れがずいぶん落ちました。
水アカやヌメリが気になるシンク周り
換気扇カバーや五徳のつけおきが終わったあとに、シンクの掃除にとりかかりました。
水あかやヌメリには酸性の洗剤が効果的なので、クエン酸のスプレーをシンク中にかけ30分ほど時間をおきました。
その間に、壁や床などの拭き掃除。
30分後に、シンクをスポンジでこすると、今まで落ちづらかったヌメリや水アカがさっぱりと落ちましたよ。
有害なガスが発生しないように酸性の洗剤をしっかり流した後は、塩素系のパイプ洗浄剤でパイプ掃除。
並行してキッチンのタイルのカビに塩素系洗剤をかけ、最後に洗い流しました。
いつもくすんでいたシンクがピカピカに、排水口の嫌な臭いもなくなり快適な水回りになりました。
油やホコリで汚れた壁・床
クエン酸のスプレーをシンクにかけて放置している間に、床に掃除機をかけ、ぬるま湯でぬらした雑巾に中性の洗剤をふきつけて壁や床をふきました。
床や壁でも油汚れでベタついている箇所は、アルカリ性の洗剤を使うと汚れが落ちやすかったです。
最後に、洗剤が残らないように水拭きをして終了。
見違えるほど、キッチンがきれいになりました。
かかった時間は、トータル3時間でした。
まとめ
数年ぶりにキッチンの大掃除に取り組みましたが、掃除の手順を考えて効率よく行えば、3時間でキッチンをピカピカにできることがわかりました。
汚れを見極めて油汚れにはアルカリ性の洗剤、水性の汚れには酸性の洗剤と洗剤を使い分けることと、頑固な汚れはつけおきをすることで掃除がラクになりましたよ。
娘も「こんなきれいなキッチンを見るのは初めて。ママもやればできるんだね」と言ってくれました。
きれいになったキッチンで、これから娘と一緒にいろいろな料理をするのが楽しみです。
ズボラ主婦でも3時間でキッチンの大掃除ができたので、ぜひ挑戦してみてくださいね。