BWVはバッハの専用
Opはいろんな作曲家の楽譜に使われていると説明しのましたが、BWVはヨハン・ゼバスティアン・バッハという作曲家にだけ使われる作品番号です。
実際にBWVが書かれた楽譜を見てみましょう。
この楽譜は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲の「シンフォニア第1番BWV787」です。
オレンジのラインの所にBWVが書かれていますね。
BWVは略した表現で、正式には「Bach Werke Verzeichnis(バッハ ヴェルケ フェアツァイヒニス)」といって、日本語では「バッハ作品総目録」といわれています。
1950年に、ドイツの音楽学者ヴォルフガング・シュミーダーという人が、バッハの音楽作品をいろいろ調べて総まとめし、番号をつけました。
BWV番号は、バッハの作品をうまくまとめてあるので評価が高く、世界中で使われるているんだよ。
じゃあ、シュミーダーさんはエライ人なんですね~。
ワシはエライぞ。ゴホン。
では次に、BWV番号が使われている作曲者ヨハン・ゼバスチャン・バッハについて少しご説明しましょう。
クラシック音楽の基礎を作ったバッハ
ヨハン・ゼバスティアン・バッハは1685年にドイツで生まれた、バロック音楽(17世紀初め~18世紀半ばくらいのクラシック音楽)を代表する作曲家の1人です。
しかも、クラシック音楽の基礎を作った「音楽の父」といわれるとてもスゴい人。
現代でも、バッハの曲はジャズやロックなどいろんなジャンルの音楽でアレンジされて愛されています。
説明ばかりで、そろそろちょっと疲れてきたころでしょう。
このへんでちょっとブレイクタイム♪
バッハの代表曲「小フーガト短調 BWV578」を聴いてみましょう。
多くの人が耳にしたことがある有名な曲ですね。
では小フーガト短調BWV578の楽譜を見てみましょう。
オレンジのラインのところにしっかりとBWVが書かれてありますね。
バッハは1人だけじゃないので注意
BWVはバッハだけに使われると説明しましたが、バッハ作曲と書かれた曲でもBWVがつかないものもあるんです。
どういうこと?と思われるかもしれませんが、実はバッハという作曲家は1人だけではありません。
バッハ一族は音楽家の家系なので作曲家がたくさんいます。
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハとか、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハとか他にもいっぱい。
一族だから名字はみんな「バッハ」。
その中の、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(J.S.バッハ)の曲だけががBWVです。
やっぱり、音楽の父といわれるだけあって、一族の中でも特別な存在なんですよね。
では次にK(ケッヘル)について解説します。