サックス歴11年になる私ですが、実は今までケースを買い換えたことがありません。
初めて買ったサックスに付いていた重たいケースを、何となくずっと使ってきました。
趣味で演奏している程度なので、あんまり意識してなかったんですよね。
そんな時に偶然見たのが、オシャレな楽器ケースを軽々背負って、颯爽と自転車に乗る若いお兄さん。
あのケースのシルエットなら、間違いなくサックスのはず。
「えぇ! あんなに楽々持ち運べるケースがあるの!?」
重たいハードケースを抱えながら、思わず変な声が出るほどの衝撃を受けた私。
帰宅してすぐに、ネットでサックスケースを検索しまくりました。
調べてみるとタイプもデザインも様々で、ポイントをしっかり押さえて選ばないと失敗しそう。
そこで今回は、私が調べて分かった「失敗しないサックスケースの選び方」を教えちゃいます。
あなたの大切なサックスのために、ケース選びのポイントを押さえておきましょう。
サックスケース3種類の違い
サックスケースは、素材や構造によって大きく次の3種類に分けられます。
- ハードケース
- ソフトケース
- セミハードケース
それでは順番に、詳しく見ていきましょう。
私が使っているアルトサックス用で「コレおすすめ!!」と思ったケースも、種類ごとに紹介しますね。
ハードケースは丈夫で安心
外側は硬い素材で、内部にはクッションがしっかり付いているハードケース。
サックスを購入する時に、セットになっていることが多いですね。
私も10年以上、買った時のままこのタイプを使用してきました。
欠点は、やはり大きくて重たいことです。
最近では軽量化した商品も増えてきましたが、やはり持ち運ぶのがなかなか大変。
でもその代わり、愛用のサックスをガッチリと守ってくれますよ。
内部のクッションが楽器の形に沿って作られているので、衝撃にも強くて安心感があります。
さらに、収納スペースが十分に確保されているというメリットも。
ネックやマウスピースなどの部品はもちろん、リードやお手入れグッズなど、小物類もたくさん入るのは嬉しいですね。
ハードケースのアルトサックス用で、私が気になったのはこちら。
引用元:https://kcmusic.jp/glcases/gli.html
商品名 | GLK-E |
価格帯 | 45,000~54,000円(税別) |
素材 | ABS樹脂 |
対応種類 | アルト・テナー・ソプラノ |
サイズ | 65×28×16cm(アルトの場合) |
重さ | 2.35~3.3Kg(アルトの場合) |
ストラップ | リュック・肩掛けどちらでも使用可 |
その他 | ビッグベル対応・防水・背面ポケット付き・小物ポケット付き(メッシュポケットに交換可能) |
この GL CASES(ジーエル・ケース)の【GLK-E】シリーズ。
アルトサックス用なら、ハードケースなのに 2kg台からという軽さなんです。
ケースを抱えながら移動することを考えると、とても便利ですよね。
デザインもスタイリッシュだし、鮮やかなブルーも素敵♪
機能面も多彩で、このケースさえあれば小物も色々と収納できそうです。
アルト用以外に、ソプラノ用・テナー用もありますよ。
軽量ソフトケースは移動に便利
布製で、とにかく軽いものが多いのが特徴のソフトケース。
欠点はやはり、楽器をガッチリ守ってくれる強度がない、ということですね。
万が一強くぶつけてしまったら、大事なサックスが歪んでしまうかもしれません。
その分かさばらず、持ち運びが楽ちんなのが嬉しいポイント。
なので短い距離の移動の時に使用するのが、最適な使い方かも知れません。
例えば演奏する場所が広くて、会場内を移動したり楽器を持ったまま待ち時間を過ごす…なんて時がありますよね。
大事なサックスを、むき出しのまま持ち歩くのはちょっと恐いなあ…。
そんな時には、このタイプが活躍してくれそうです。
そして私が目を奪われたのが、Jマイケルのケース。
引用元:http://www.maccorp.co.jp/jm/jm_case.html#alb302
商品名 | ALB-302 |
価格帯 | 6,000円(税別) |
素材 | ナイロン製 |
対応種類 | アルトのみ |
サイズ | 62×15×12cm |
重さ | 約1kg(ケースストラップ含む) |
ストラップ | リュック/肩掛けどちらでも使用可 |
その他 | 小物ポケット×2付き・パッド入り・ケース底面(ベル部)プロテクター付き |
ソフトケースとは思えないほど、しっかり厚みのあるパッドが入っています。
空いている電車に乗る程度の外出なら、安心して使えそうですね。
楽器ケースとしては価格もリーズナブルなので、サブケースとして持っていると便利かも。
いい所どりのセミハードケース
ある程度の強度も必要だけれど、やっぱり軽さも重要。
そんな人には、セミハードケースがおすすめです。
実は、私を目覚めさせてくれた自転車のお兄さんが持っていたのも、この種類。
見た目もなんだか、オシャレなものが多いんですよね♪
ハードケースほどクッションが厚くないので、さすがに大きな衝撃には耐えられません。
といっても、徒歩や自転車などで肌身離さず持ち歩くのであれば、問題のない強度で安心感あり。
ハードケースよりは軽くて持ちやすいため、体への負担は格段に少なくなりそうです。
またケースの中に無駄なスペースがないのも特徴で、比較的コンパクトなサイズなのが嬉しいですね。
そして、アルトサックス用で私が気になったのが、軽さを追求したNEPTUNEのケース。
引用元:https://www.shimokura-webshop.com/products/detail.php?product_id=48824&category_id=1008
商品名 | AS-830 |
価格帯 | 18,000円(税別) |
素材 | ナイロン |
対応種類 | アルト |
サイズ | 17.5×63×29cm |
重さ | 1.9kg |
ストラップ | リュック/肩掛けどちらでも使用可 |
その他 | 小物ポケット×2付き・立てて置ける |
なんといっても魅力的なのは、セミハードケースの中では断トツに軽いこと。
普段使いのバッグのような感覚で手軽に持ち運べそうなのが、かなりポイント高いです。
外側のキルティングのような柔らかいデザインも、女子向きでカワイイ♪
ケースを選ぶ5つのポイント
サックスケース3種類の違いが分かったところで、ケースを選ぶ時に押さえておきたいポイントをチェックしましょう。
5つのポイントを1つずつ見ていきますね。
音域間違いには気をつけて
音域が幅広く種類が多いのも、サックスの魅力の1つです。
トランペットやフルートと音域が被るソプラノサックス。
チューバと音域が被るバリトンサックス。
音域によって大きさや重さが異なるのは、サックスを吹く人なら誰もが知っていますよね。
ですが、万が一購入するケースの種類を見落としたりすると、とんでもない悲劇が。
テナーサックスを持っているのに、値段だけ見て一回り小さいアルト用を買ってしまった!
なんてことが起こらないように気をつけましょう。
また、ケースを車で運ぶ場合などは、大体の大きさを把握しておく必要もありそう。
音域が異なるサックス4種類の、一般的なサイズと重さがこちらです。
ソプラノサックス | 約60cm | 約1.5kg |
アルトサックス | 約70cm | 約2.5kg |
テナーサックス | 約80cm | 約3.5kg |
バリトンサックス | 約100cm | 約6.0kg |
ケースとサックス本体と合わせた重さを計算すれば、実際に持った時のイメージがしやすくなりますね。
私もケースを買う時に、全体の重さを計算してみようっと。
持ち運びスタイルに合わせて選ぶ
サックスケースのストラップは、肩掛けタイプとリュックタイプがあります。
徒歩での移動が多い人や慎重に持ち運びたい人は、肩掛けタイプが使いやすいですね。
一方、より楽に運びたい人には、背負えるリュックタイプのケースがおすすめ。
両手がフリーになるので、他にも荷物がある場合などに便利です。
私が見かけたお兄さんのように、自転車での移動にはピッタリ。
肩掛けタイプとリュックタイプ、両方のストラップが付いているケースもありますよ。
普段どうやって移動することが多いかを考えて、付属のストラップをチェックしましょう。
また、ストラップや持ち手部分は一番負荷がかかる箇所なので、しっかり強度があるものを選んで下さいね。
あとサックスを2つ持っている人なら、合わせて持ち運べるダブルケースも便利。
よく見かけるのは
・ソプラノサックスとテナーサックス
の組み合わせです。
2つ分なので重くはなりますが、別々に2つのケースを持ち運ぶより絶対に楽なはず。
というのも実は私、実際にハードケースを2つ持ち歩いた事があるんですよ。
あまりの重さと運びづらさに泣きそうになった経験は、今でも鮮明に思い出せるほどです。
2台持ちの人は、ぜひダブルケースもチェックしてみて下さいね。
サックスのモデルも要チェック
ケースによっては、手持ちのサックスのメーカーやモデルに対応していない場合もあります。
気になるケースが、そのメーカーやモデルに対応しているかは要チェックですよ。
例えば同じテナーサックスでも、ベルの部分だけが微妙に大きいビッグベルのモデルも。
モデル名は、メーカーのシリアルナンバーと一緒にサックス本体に刻印されています。
せっかく買ったケースが無駄にならないよう、自分のサックスを事前に必ず確認して下さいね。
ブランドやデザインはお好みで
老舗メーカーのケースは、そのデザインだけでも個性があって魅力的。
- BAM(バム)
- Jakob Winter(ヤコブ・ヴィンター)
- H.SELMER(セルマー)
などは、楽器を演奏する人みんなの憧れブランドといえるでしょう。
街中で見かけたりしたら、絶対に注目しちゃいます♪
革製のケースで有名なのは、
- MARCO MAGI(マルコ・マギ)
イタリア製の高級感あふれるデザインです。
また、豊富なカラーバリエーションで最近人気のメーカーには、
- C.C.Shinycase(シー・シー・シャイニーケース)
- Bags(バッグス)
などがありますよ。
どれも色や素材の種類が豊富なので、あなた好みのケースを見つけて下さいね。
あると便利なオマケ機能も
ケースを選ぶ時は、あると嬉しい便利な機能もチェックしておきましょう。
例えば、
サックスと楽譜を、まとめてケースに収納できると助かりますよね。
A4サイズの楽譜は、バッグに入れると意外とかさばってしまいますから。
楽譜もケースに入れておけると、手荷物をコンパクトにまとめることができますよ。
自立して立ってくれるケースは、ふとした時にとても便利。
電車での移動中や徒歩で信号待ちの間など、少しだけ手を離したい時がありますよね。
立てて置けるように、ケースの横と縦の両方に取っ手が付いているタイプがおすすめです♪
まとめ
サックスケースの種類と、選び方のポイントをご紹介しました。
サックスの練習や演奏に集中するためにも、自分に最適なケース選びはとても重要。
私は、アルト用で移動中も安心して使える軽量ケースがほしいので、記事内で紹介した【GL CASES】のハードケースか【NEPTUNE】のセミハードケースで迷い中です。
でもこんな風にあれこれ考えている時間も、ちょっと楽しく感じたりして♪
次に自転車のお兄さんとすれ違う時には、私もきっと新しいケースをゲットしているはず!
あなたも自分が大切だと思うポイントをしっかりチェックして、お気に入りのケースを探してみて下さいね。
良いケース選びも、サックス上達の秘訣のひとつかもしれませんよ。