お風呂掃除をする時、最近脚光を浴びてよく使われているオキシクリーン。
「オキシ漬け」という使い方は知っているけども、量をどれくらい使えばいいのか、時間はどれくらい置いていればいいのか、あまりハッキリとわからなかったりしませんか。
私も初めてオキシクリーンを使ってお風呂掃除をしようと思ったときに、まず取扱説明書に目を通してみると分量目安は書いてありました。
でも、お風呂で使用する分量や掃除方法がよくわかりませんでした。
そこで、インターネットで調べてみると、「オキシクリーンの量は1~2杯入れる」と書いてある。
と思ったら、別のところでは「4~5杯」と書いてある・・これはどっちなんだ・・。
と困った経験があります。(あとで書きますが、どちらも正解です)
そこで今回は、あなたがこれを読んだ後すぐオキシクリーンでお風呂掃除に取りかかれるように、手順をわかりやすく説明していきます。
オキシクリーンを使う時のモヤモヤを解消して、気持ちもお風呂もスッキリさせましょう。
お風呂掃除の前にオキシクリーンを見る
引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B001Q7FU9M/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_dPhiEb9QMR2F0
引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B01LY4151V/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_-NhiEbWYQ3GH1
お風呂掃除に取り掛かる前にまず確認したいのが、あなたの家にあるオキシクリーンの種類です。
オキシクリーンには日本版とアメリカ版の2種類があって、違いはこんな感じです。
日本版 | アメリカ版 | |
スプーンの容量 | 28g | 120g |
成分 | ・過炭酸ナトリウム(酸素系) ・炭酸ナトリウム(洗浄補助剤) | ・過炭酸ナトリウム(酸素系) ・炭酸ナトリウム(洗浄補助剤) ・界面活性剤 |
液性 | 弱アルカリ性 | 弱アルカリ性 |
スプーンの容量ですが、
- アメリカ版 120g
- 日本版 28g
4倍も差があるんだね。
同じお風呂の床や浴槽、風呂釜を掃除する時でも、オキシクリーンを何杯入れるかが日本版とアメリカ版とで違うので要注意です。
オキシクリーンをお湯に溶かすと、有効成分の過炭酸ナトリウムから酸素が発生。
この酸素の力で汚れや臭いの素を除去していきます。
オキシクリーンの公式ホームページでは「お湯の温度は、40℃から60℃の間で使うと効果的」とされています。
お風呂掃除ではやけどに注意すれば問題ありませんが、衣類などの化学繊維は50℃以上になるとダメージを与えてしまう可能性があります。
大切な服が傷んだら悲しいよね。
オキシクリーンは40℃~50℃くらいのお湯で溶かすと覚えておきましょう。
アメリカ版のオキシクリーン(オキシクリーンEX)にはプラスで界面活性剤が入っているので、こちらのほうが洗浄力は高いです。
日本版は界面活性剤が入っていない分、泡立ちが少ないのでオキシ漬けで掃除が終わってからの後処理が楽なのと、環境には優しいですよ。
そして、オキシクリーンを使うときは、手荒れを防ぐためにゴム手袋を必ず着けましょう。
オキシ漬けで床掃除
ここからは、オキシクリーンを使ったお風呂の床掃除の仕方を説明していきます。
とはいっても、つけ置きするための仕込みをするだけなので楽チンですよ。
排水溝にフタをする
まず、排水溝から水が漏れないようにするためにフタをします。
方法ですが、適当なビニール袋を用意して、その中に排水溝についているヘアキャッチャーを入れてまた元に戻します。
そして、さらにもう一つビニール袋を用意します。
こちらの袋には水をたっぷりと入れて縛ります。
先ほどの袋で覆われたヘアキャッチャーの上にポンと置いて、これで排水溝のフタが完成です。
なるほど、水入りのビニール袋が排水溝のデコボコにしっかりフィットしてふさいでくれるから、お湯漏れを防いでくれるのね。
オキシクリーンの分量は?
次に、床に付属のスプーンでオキシクリーンを撒きます。
使うオキシクリーンの量はこんな感じです。
- アメリカ版スプーンなら1〜2杯
- 日本版スプーンなら4杯〜8杯の間で調整
床に40℃〜50℃のお湯を1cmぐらいの高さまで溜めましょう。
オキシ漬けでしばらく自由時間
はい、きました。
あとはここから2〜6時間、オキシ漬けタイムです。
この時間を使ってちょっとゆっくり休んだり、ほかの家事を済ませたり、買い出しに出かけたりできます。
気持ち的にもゆとりができて嬉しいね
残った汚れをブラシで除去して完了
オキシクリーン漬けの時間が終わったら、排水溝に置いたビニール袋のフタをはずして、床の水を抜きます。
あとは、汚れが残っている場所をブラシでこすり洗いしてよくすすぎましょう。
長めに6時間漬け置きしておくなら、夜寝る前にするのもありです。
寝ている間にオキシクリーンが働いてくれて、朝起きてすすぎをすればお風呂の床掃除は完了。
今日は本腰入れてお風呂掃除しなきゃな・・という気持ちをちょこっと楽にしてくれますね。
浴槽・風呂釜掃除もおまかせ
浴槽や風呂釜も、前日の残り湯にオキシクリーンを入れて掃除できます。
やり方は、追い炊きをしたらオキシ漬けで放置しておくだけ。
こちらも簡単な作業で済みますし、つけ置きしているあいだは休憩や他の家事の時間にあてられるのでありがたいです。
では、手順を説明していきます。
普段どおり浴槽にお湯をためる
ためるお湯の量は、風呂釜の穴から約5センチ上になるようにします。
お湯の温度は40℃から50℃の間に設定しましょう。
新しいお湯をためてもいいですし、残り湯でもOKです。
ただし、入浴剤などを入れていた場合は残り湯の使用は避けて再度ためるようにしましょう。
もし自宅の浴槽に風呂釜の穴が2つあるなら、下の穴にタオルを入れて栓をするのを忘れないでください。
オキシクリーンを入れる
ここでオキシクリーンの登場。
お湯をはった洗面器などに、付属の計量スプーンやキャップで測って入れます。
何杯入れるかはこんな感じです。
- 日本版 18〜22杯
- アメリカ版 4〜5杯
よくかき混ぜて洗面器の中でオキシクリーンを溶かしてから、浴槽に流し入れましょう。
追い炊きで風呂釜にオキシ注入
そこから約10分くらい追い炊きをします。
この追い炊きで風呂釜の先の配管内をオキシクリーンがめぐって、汚れを取り除いてくれます。
お湯は高温なので、やけどに注意しましょう。
あとは任せた!オキシ漬け
やってきました、オキシ漬けの時間。
10分程度の追い炊きが終わったらあとは約2時間ほど、そのまま放置。
この間、休憩、家事、買い出しなどしたいことをどうぞ。
ついでに風呂場にある洗面用具や子どものおもちゃ、スポンジやブラシなどの掃除用具も浴槽に入れて洗っちゃいましょう。
「浴槽になんでも入れちゃえ」と勢いづいて服なども入れたくなりますが、2時間のオキシ漬けで色落ちや浴槽への色移りが心配です。
布類は避けておいたほうがいいですね。
お湯を捨てしっかりすすいで完了!
オキシ漬けが終了したら溜まっているお湯を捨てて、またお湯を貯めます。
そして今度はオキシクリーンは入れずにただ追い炊きボタンをピッ。
これがすすぎの役割を果たします。
何回か繰り返してもよいでしょう。
これでお掃除完了となります。
この浴槽と風呂釜のオキシ漬けをさっきの床掃除といっぺんに済ませてしまうのもいいですね。
例えば、次のようなお風呂掃除の流れはどうでしょう。
- 浴槽にお湯はりをする。
- その間に床の排水溝にフタをして、浴槽に入れるオキシクリーンを洗面器で溶かして作っておく。
- 浴槽に風呂釜の上5㎝までお湯がたまったら、洗面器のオキシクリーンを投入、追い炊きピッ。
- 床にオキシクリーンを撒いて、1㎝までお湯をためる。
あくまで一例ですが、これで掃除にかける時間と手間を少し減らせますよ。
お風呂の隙間の黒カビ除去
お風呂掃除をサボっていたら、いつの間にかできてしまったゴムパッキンの隙間のカビ。
一度気がつくと、お風呂に入るたびに目について気になってしまいます。
それなら、さっさとキレイにしてしまいましょう。
このカビ汚れにもオキシクリーンを活用できますよ。
この場合、研磨剤として重曹を足します。
重曹はオキシクリーンと同じアルカリ性の性質を持つ仲間なので、オキシクリーンが本来持っている効果を減弱させる心配はほとんどありません。
塩素系のカビ取り剤のように身体に有害ではないので、小さいお子さんのいるご家庭やニオイが苦手な方でも安心して使えるのが嬉しいです。
オキシクリーンが発生させる酸素パワーと、重曹の持つ研磨作用のダブルパンチでカビの汚れを除去していきます。
では、やり方を説明しますね。
まずはオキシペーストの素を作る
重曹:オキシクリーン:お湯=1:1:1
これくらいの量を目安にオキシペーストを作ります。
お湯はペーストの状態に合わせて量を微調整しましょう。
オキシペーストができたら、ゴムパッキンの黒カビやその他オキシ漬けではカバーできない隙間など気になる場所によく塗り込みます。
この時も、手袋をするのを忘れないでね。
オキシ漬けして最後はゴシゴシ!
1時間ほどオキシ漬けタイムです。
1時間経過したら、ブラシなどでしっかりゴシゴシ掃除をして洗い流して終了です。
これでお風呂場は床も浴槽も隙間もピカピカ。
今日から気持ちよくお風呂に入れますね。
まとめ
オキシクリーンは漬けておくだけでお風呂をキレイにしてくれるので、手間も省けて、家事の時間を効率良く活かせます。
他の家事をしたり、休憩したりしている間に、実はお風呂掃除もちゃんとできているなんて、お得感や充実感が得られますよね。
ついでに、衣類の洗剤としてもオキシクリーンは使えるので、掃除用の洗剤もあれこれ用意せずに済んで、収納もスッキリしますよ。
家事の働き方改革に、ぜひお風呂掃除でオキシクリーンを試してみてください。