服などの断捨離はそれほど苦じゃないのに、なぜか食器は断捨離できない。
そんな経験、ありませんか?
「部屋はきれいに片付いているのに、食器棚だけパンパンでゴチャゴチャ。」
「毎日の食事の準備も、食器を取り出すのでさえ大変。」
私の家の食器棚も、パンパンです。
そこそこ大きい食器棚があるのですが、容赦なくゴチャゴチャ。
食器棚が大きくて食器がたくさんあるからこそ、なかなか断捨離に踏み出せないんですよね。
私ははっきり言って断捨離が苦手でした。
しかし、苦手な私でも少しずつコツがわかってきたのです。
それは10回以上も引っ越しを経験して、その度に断捨離をしてきたから。
そんな私が、食器の断捨離がやりづらい理由、実際に断捨離するにあたってのコツや基準、ついでに具体的な方法までも紹介します。
断捨離した先には、想像していなかった効果が待っていました。
それらをすべて公開します。
食器の断捨離ができない4つの理由
食器を「なんとなく」捨てられないのには、理由があります。
まずはその理由を明確にしましょう。
- 問題なく「使用できてしまう」
- 複数個でセットの食器
- 来客用と普段用で分けている
- 未使用の贈答品
主にこの4つ。
では、この4つをどのように考えればいいのでしょうか。
1つずつ解説します。
問題なく「使用できてしまう」
多くの場合、これが食器を断捨離できない理由だと思います。
食器に不具合がないから、もったいなくて断捨離できないことありますよね。
しかし、「使用できる」は断捨離しない理由にはなりません。
断捨離は「使用できるできない」ではなく、「必要か不要か」で考えるべきだからです。
「必要か不要か」という考え方は、この後も出てきます。
断捨離では必須の考え方ですね。
ベビーカーを例にするとわかりやすいです。
いくらベビーカーが新品同様の状態で使用可能でも、子供が育ってしまえば不要となります。
もったいないという精神は日本特有の美徳だと思いますが、食器を断捨離するときは「必要か不要か」で考えましょう。
複数個で1セット
セットになっている食器を、片方しか使っていないことありませんか。
そして使っていない方も「セットだから」という理由だけで、何となく保管しちゃうんですよね。
片方しか使わないのなら、使っていない方は断捨離しましょう。
だって使っていないのは「必要」じゃないからですよね?
ありがちなのはコーヒーカップとソーサーのセット。
カップは使ってもソーサーはしまいっぱなし、というのはよくある話です。
使っていないのならセットであっても不要、それを認めちゃいましょう。
来客用と普段使い用で分けている
来客用にちょっと高価な食器を保管している、というのはどこの家庭でもある話です。
でもそれ、本当に必要ですか?
1ヶ月に何回も来客があるというなら、来客専用に食器を用意しておくことは大切です。
しかし、年に数回来客があるかないかのために、特別な食器を用意しておく必要はありません。
食器に限った話ではありませんが、モノとは基本的にあるだけで下記のような維持コストがかかります。
- こまめな掃除
- その掃除の時間やストレス
どうしても来客用の食器が必要なら、最低限のものを厳選しましょう。
極端な話ですが、来客用の食器を持たないのもアリだと思います。
私は来客用の食器を持っていませんが、困ったことは1度もありません。
思い出のある未使用の贈答品
結婚式の引き出物、お土産や贈り物など、人からもらったものは断捨離しづらいですよね。
私も家の片付けをしたときに、そういった食器がたくさん出てきました。
しかし、贈答品こそ断捨離すべきです。
ここでも考え方は同じで「使っていない」から。
使っているならもちろん大切にすればいいと思います。
勘違いしがちですが、贈答品はあくまで「モノ」であり「思い出」ではありません。
思い出はしっかりと心の中に保管して、必要のない食器は思い切って断捨離しましょう。
なぜ食器をなんとなく断捨離できないのか、理由がハッキリしたと思います。
次は、断捨離する際のコツと具体的な方法を見てみましょう。
簡単な食器の断捨離方法とコツ
実際に断捨離するとなっても、どう考えればいいのか、どうやってやればいいのか、わからないこともありますよね。
そこで、食器を断捨離する際のコツや具体的な方法を解説します。
- 食器の適量を考える
- 断捨離する際の基準を決める
それではひとつずつ解説するので、ぜひ参考にしてください。
コツ①:家庭に見合った数を考えよう
ところで、あなたの家庭は何人家族ですか?
ズバリ、それこそがあなたの家庭に見合った食器の数なんです。
まずはその数をしっかり把握しましょう。
そして、家族の人数より1,2個多く持っておけば十分だと思います。
また、必要以上(または以下)に食器を持つ意味はありません。
3人家族なのに、ご飯茶碗を10個も20個も持っている家庭なんてありませんよね。
それは家庭に見合った数に対して多すぎるからです。
どの食器がどれくらい必要かちゃんと把握して、その分だけ残すように意識すると断捨離しやすいですよ。
コツ②:断捨離の基準を決めよう
保管すべき食器の数が決まったら、いよいよ断捨離の決行です。
しかし、このまま進めても多くの人が途中で挫折します。
仮に挫折しなくても、悩むことに時間がかかり、なかなか終わらないかもしれません。
なので、悩まなくていいように、あらかじめ基準を決めておきましょう。
余計なことは考えなくて大丈夫。
「必要か不要か」の基準を明確にするだけ。
例として、以下の3つを解説します。
- 状態が悪い
- 代用できる
- 使用頻度が少ない
基準の一例として、参考にしてください。
状態で判断
状態が悪い食器とは、新品より状態が悪くなったと感じる食器のこと。
悪くなったと感じてしまえば、断捨離したほうがいいでしょう。
買った時は、きっと「かわいい」とか「使いやすそう」とかの魅力を感じて買ったと思います。
しかし、当時の状態より悪くなったということは、当時の魅力が薄れてしまったということ。
欠けや塗装のはがれなどわかりやすいですね。
欠けていればケガにつながるかもしれませんし、塗装がはがれてしまえばそれこそ魅力半減ですよね。
見た目や機能面に不満を感じるかどうかを、断捨離の基準にしましょう。
代用ができるかで判断
他の食器で代用できるかどうかでも判断しましょう。
代用せずに、全ての料理ごとに食器を使い分けていれば、いくらスペースがあっても食器が足りなくなります。
レストラン級の豪邸なら話は別ですけどね。
私は特に深めの大皿がお気に入りで、ヘビーローテーションで使用しています。
何が気に入っているかというと、大体の料理を盛り付けることができるところ。
カレーライス、パスタ、サラダ、シチュー、数えたらキリがありません。
多くの場合は、これ1枚で事足りてしまうんです。
「この食器じゃないと困る」というものだけ残すようにすれば、無駄なく断捨離できますよ。
使用頻度で判断
単純明快ですが、使用頻度も重要なポイント。
使用頻度が少ないのは、その食器に「必要性を感じていない」からといえます。
いくらお気に入りでも、使わずに食器棚の肥やしになっては意味がありません。
もしかしたら贈答品などは食器棚どころか、箱から出されていない可能性もありますよね。
使用頻度が少なく、「必要じゃない」食器も断捨離の基準としましょう。
具体的な断捨離方法を紹介
ここまでで残すべき数と基準が決まりました。
すでに断捨離の下準備は完了しています。
でも、どうせなら引っ越し無双を経験した私のやり方も見ていってください。
- 全部の食器を食器棚から出す
- 判断に迷うものは仮保管する
以上2つを解説します。
必ず全部の食器を出す
いきなりですが、これが最重要です。
必ず全部の食器を食器棚から出して断捨離しましょう。
全部の食器を出すことで、客観的に見ることができます。
また、「こんなに持ってたの!?」と驚くことでしょう。
そうやってじっくり眺めることで、似ているものや代用できそうなものが見やすくなります。
食器棚からひとつずつ出して考えるのではなく、一気に全部並べてじっくりと眺めて判断してください。
判断に迷うものは仮置き場へ
とはいえ、どうしても決められない食器も出てくると思います。
そんな時の解決策もとても簡単。
仮置き場を用意して、保留としてある程度の期間を一時保管すればOK。
先に仮置き場のポイントを紹介。
- 使いづらい場所にする
- 狭いスペースにする
もし、保管中に使用したなら断捨離する必要はありません。
食器棚に戻してこれからも活躍してもらいましょう。
逆に、数ヶ月仮置き場に置きっぱなしになっていたら、それは必要のない食器です。
仮置き場の場所は、少し使いづらい場所がおすすめ。
使いやすい場所だと、ちょっとしたことで使用しちゃいます。
また、ほとんどの食器を保留としても、断捨離の意味がありません。
仮置き場は狭いスペースにして、あえてたくさん置けないようにすると自動的に厳選できるのでおすすめです。
こうした仕組みを作ってしまえば、意思に関わらず断捨離できます。
半年など定期的にチェックして、動きのない食器を断捨離しましょう。
食器を断捨離すると得られる効果
どうしても断捨離に踏み切れないあなたに、断捨離の効果について解説します。
大げさにいうと、断捨離をすることで開かれる未来ですね。
- 食器棚が使いやすくなる
- お金の節約ができる
- 自由な時間が生まれる
私が実感したのが、上記の3つ。
順番に解説します。
効果①:食器棚が使いやすくなる
食器棚にスペースができて使いやすくなるのは誰でも想像できるし、ほとんどの人がこれを目的に断捨離を考えます。
しかし、具体的に考えている人は少ないのではないでしょうか。
パンパンの食器棚だと、食器を落とさないように気を遣う必要がありました。
でも、スペースにゆとりができると、そんな気を遣う必要はありませんよね。
奥の食器をとるために、手前の食器タワーをいったん取り出したりしていませんか?
この無駄な作業をしなくて済むのは助かります。
出し入れがしやすくなれば、その分ストレスもグッと和らぐので気持ちが楽になりますよ。
効果②:お金の節約ができる
食器の断捨離をすることで、お金の節約にもつながります。
どういうこと?って感じる人も多いですよね。
ただ、これは人間の心理的な部分になるので、全員に当てはまるというわけではありません。
食器を断捨離すれば、食器棚の中は当然キレイに片付いた状態になります。
いったん片付いた状態はできるだけ汚したり、散らかしたくないですよね。
この心理が働けば、余計な食器を買いづらくなります。
必然的に無駄な出費がなくなる、というわけです。
さらに断捨離の方法を「捨てる」ではなく「売る」にすると、節約どころかプラスになります。
断捨離が「もったいない」と思うなら、他の人にたくすという方法もアリですね。
効果③:自由な時間が生まれる
これもイメージしづらいですかね。
食器を断捨離すれば、自由に使える時間が生まれます。
断捨離する前では、出し入れに手間取って時間がかかったり、掃除も時間がかかるし大変でした。
断捨離をすると、それらの時間は当然なくなります。
仮に、1回の食事で食器の出し入れにかかっていた時間が、3分から1分になったとします。
たった2分の短縮ですが、この「たった2分」がとても重要。
1日で6分の自由な時間が生まれます。
30日ではなんと180分、3時間の自由な時間に変わるんです。
3時間はかなり大きいですね。
この時間をうまくやりくりすれば、今まで時間がなくて諦めていたこともできるかもしれませんよ。
新しい食器の購入ルールを決める
断捨離は食器を処分して終わりではありません。
断捨離した後、どのように管理するかもとても大事です。
食器の数を維持するためには、新しく食器を購入する際のルールを決めておくと管理しやすいのでおすすめ。
ここでは3つのアイデアを紹介します。
- 所持する数を決めておく
- 使い勝手はどうか
- 捨ててから買う
サクッと解説しますね。
所持する数を決めておこう
断捨離した際に決めた「家庭に見合った数」があります。
これは本当に大事な数字で、今後所持する数と決めてしまいましょう。
この「家庭に見合った数」以上に持ってしまえば、結局食器棚はパンパンに逆戻り。
絶対にこの決まりは守るべきです。
特にありがちなのは、気に入ったからといって衝動買いしてしまうこと。
衝動買いこそ、断捨離の天敵です。
所持する数を超えないように気を付けましょう。
使い勝手はいいか
当たり前の話ですが、使い勝手の良さもしっかり考えましょう。
悩み抜いて買ったとしても、デザインが奇抜すぎると他の食器と合わせづらくなります。
そもそも、使いにくかったら意味がありません。
私のおすすめは、デザインがシンプルな食器。
シンプルな方が、いろいろな食器や料理と合わせられるので、すごく使いやすいんです。
また、その食器の使い道が何パターンあるかも重要。
先ほどの例でいうと、深めの大皿だとカレーやパスタやサラダなど、何パターンも使い道が考えられます。
1,2パターンしか思いつかないなら買わない方がいいかもしれません。
買う前に使い道をじっくり考えてみましょう。
断捨離してから買う
じっくり考えたけど、どうしてもほしい!
そうなった時は、買う前に持っている食器を断捨離しちゃいましょう。
買ってから断捨離すると、一時的とはいえ決めたはずの所持数を超えてしまいます。
1度それを許してしまうと、どんどん新しい食器がたまっていきますよ。
一方、断捨離してから買うと数を超えることはありません。
入れ替えという形態になるので、数をキープしやすくなります。
- 断捨離する
- 買う
この順番を守れば、無理なく新しい食器を購入することができます。
不要な食器を売ることができれば、新しい食器の資金にもなるので一石二鳥ですね。
まとめ
なんとなくやりづらい食器の断捨離。
ポイントをおさえてしまえば、なんてことはありません。
コツや基準を決めれば、本当に悩むことはなくなるんですから。
私も最初は何をどうやって断捨離すればいいのかわからず、本当に四苦八苦して引っ越しをしていました。
結局のところ他の片付けと同じで、使用するかしないか、必要か不要か、たったそれだけ。
それに気付いてからは断捨離も簡単に感じるようになり、意外な効果などにも気づいたので本当にオドロキです。
また、「売る」という選択肢を考えるようになってからは、「ゴミを出している」という思いがなくなりました。
捨てることに後ろめたさを感じた時もありましたが、食器を売ることで他の人が大切にしてくれていると考えれば、断捨離もいいものです。
近所にそういうお店がなくても、今ならネットで簡単に食器買取業者を見つけられます。
片付けが完了すると、気持ちが晴れやかになるのは私だけじゃないはず。
中でも食器の断捨離は、今までに感じたことがないほどの爽快感を得られます。
私が紹介したコツ、やり方をあなたなりにアレンジして断捨離してみてください。
ここまで読んでくれたあなたにとって、食器の断捨離なんて「朝飯前」のはず。
すぐにでも食器を買い取ってもらい、他の人にあなたの思いをたくしましょう。