日々の暮らしの中で直面する害虫問題。
害虫問題について考えるとき、多くの方はゴキブリやムカデといった見た目が不快な虫を思い浮かべるかもしれません。
しかし、私にとって最悪の害虫はゴキブリでもムカデでもありません。
私の天敵は、目に見えない害虫であるダニです。
私は喘息とアレルギーを持っているので、天敵とも言える害虫なのです。
「自分はアレルギーも喘息ももっていないから関係ない」と考えているあなたは危険です。
なぜ危険で、どのような対策をとれば駆除・予防ができるのか?
今回の記事ではこれらの点について紹介していきます。
ダニを駆除するためにとるべき対策
実際に駆除するときに必ず必要となる知識として、まずはダニの生息場所を押さえておきましょう。
ダニの発生する場所
家の中でダニが多く生息するのは、以下の場所です。
ダニは皮脂汚れや食べかすを食料とします。
そのため、どんな場所にでも発生しますし、どこの家庭にもあるような家具に、たくさんのダニがいるのです。
「早く駆除方法を紹介してくれ」という声も聞こえてきましたので、場所別の駆除方法を確認していきましょう。
寝具のダニには乾燥機と掃除機
ダニが死ぬのは、50度以上の環境が20分以上続く状態です。
布団を高温乾燥機に30分以上入れて稼働すると良いでしょう。
高温乾燥機はコインランドリーに行けばあるため、簡単に駆除できます。
乾燥が終わったら、掃除機をかけてください。
ダニの死骸もアレルギーを引き起こすため、掃除機で吸い取る必要があります。
掃除機が嫌な方は、布団クリーナーを買いましょう。
マットレスは移動が難しいと思いますので、布団乾燥機を使ってください。
布団乾燥機を使った後は、布団と同様掃除機または布団クリーナーを忘れずに。
カーペットには薬剤をふりかける
カーペットでは、粉末をふりかけるタイプの薬剤がおすすめ。
粉末剤でダニを駆除できたら、掃除機をかけて完了です。
ソファ・クッションは乾燥機と掃除機
毎日座るソファやクッションも駆除が必須。
布カバーを外せるタイプのものの場合、カバーだけ洗って乾燥させてください。
カバーが外せない場合、ダニ用のスプレーをかけてください。
最後に掃除機をかけ、駆除完了です。
畳は天日干しか薬剤の注入
畳の素材である「イグサ」ですが、吸湿性のある素材となっています。
そして畳にはホコリや食べかすの入りやすい細かな目があるため、当然ダニの温床となります。
今考えてみると、祖父母の実家に行ったときに体調が悪くなることもあったのですが、それは畳のダニが原因だったのかもしれません。
そんな畳にいるダニの駆除方法は、天日干しです。
一方、梅雨の時期には天日干しが難しいという問題も。
そんな時期におすすめなのは、畳に挿して注入するタイプの薬剤。
ただし老朽化が進んでしまっている場合、張り替えも検討してください。
ダニの予防方法
続いて、駆除したダニを増やさないための予防方法を紹介します。
先ほど紹介した駆除方法と組み合わせて、あなたのお宅からダニを追い出してしまいましょう。
ダニを予防するスプレーを使う
まくらや布団といった寝具、ソファにダニ予防のスプレーを使います。
ダニの発生をあらかじめ防げるため、個人的にはこの手法がおすすめ。
他の手法に比べて手軽ですし、実際、私のアレルギー発生の抑制にもつながりました。
ただし、まくらや布団に使用できるスプレーかどうかについてはよく注意してください。
↓こちらはまくらや布団に使えます。
高温多湿な環境を作らない
ダニが好むのは、高温多湿な環境です。
反対に、このような環境を作らないように努力をすることで、ダニの発生は防げます。
具体的には、湿度対策としての換気は欠かせません。
湿度の高くなりやすい時期は、除湿器やエアコンのドライ機能を稼働してください。
また、ダニは餌のある環境に発生します。
餌となるような汚れが残らないように、頻繁に掃除することをおすすめします。
↓寝室用に、静音で光がまぶしくないタイプです。
シーツ・カバーの定期的な洗濯
シーツやカバーには、ダニの餌となる人の皮脂が付きやすいです。
定期的な洗濯をすることで皮脂を落とすことができ、ひいてはダニの予防につながります。
ダニにはどんな悪影響があるのか?
駆除や予防のための対策をご紹介してきましたが、「思ったより大変だなあ」と思った方もいらっしゃるでしょう。
おそらく面倒に思える理由は、どんな被害をもたらすかも分からないダニの駆除にそんなに時間を掛けられないということではないでしょうか。
ここでどんな被害があるか確認して、対策・駆除へのモチベーションを高めていきましょう。
家の中で悪さをするダニは主に「ツメダニ」と「ヒョウダニ」の2種類。
それぞれ私たちに与える悪影響の内容が異なります。
ツメダニは人を刺します。
刺された部分は赤くはれ、1週間ほどはかゆみが続きます。
想像しただけで嫌ですね。
ヒョウダニは人を刺しませんが、アレルギー・喘息の原因になります。
私はハウスダストアレルギーと喘息を持っているため天敵です。
しかし適切な処置をしたことで、喘息もアレルギーも発生しにくくなりました。
その手法については、後ほど確認していきましょう。
さて、ここでこのように思った方もいるでしょう。
アレルギーも喘息もないから大丈夫
しかし、アレルギーは過剰摂取によって発生します。
たとえば花粉症の方が現在増えていますが、これは単に花粉の発生量が上がったことが原因といわれています。
これと同様で、現在ダニアレルギーを持っていない方も、ダニのいる環境にさらされ続ければ、アレルギーの発生につながってしまうでしょう。
ダニ対策が全ての人にとって大切ということが、お分かりいただけたと思います。
ダニはどれくらいいる?
ダニの駆除・対策の必要性が分かりました。
では、そもそもダニはそんなに沢山いるものなのでしょうか。
目に見えないから分かりづらいですよね。
一般に、ホコリ1グラムの中にダニは1000匹もいるとされています。
1000匹です。
驚きですよね。
ちなみに30匹ほどのダニでも、1ヶ月あれば1万匹近くになるそう。
驚きを通り越して怖いです。
駆除したら予防をして、常にダニの繁殖しない環境を作り続けるのが大切だと分かりますね。
まとめ
今回はダニ駆除のための対策と、その必要性について紹介しました。
ダニは寝具やカーペット、ソファなど様々な場所に発生します。
寝具やソファ・クッションは、基本乾燥機にかけて掃除機や布団クリーナーで吸い取れば大丈夫です。
カーペットや畳はそうはいかないので、カーペットには振りかけるタイプの薬剤をふりかけ、畳は天日干しにしましょう。
私はとりあえず、祖父母の家に持っていく薬剤を買いました。
この年になってアレルギーを発症して欲しくないですからね。
ダニは発生しても見えないですが、あなたの体に与える悪影響は甚大です。
喘息持ちの方はもちろん要注意ですが、症状が無い方も後からアレルギーが発生してしまうことかもしれません。
私のようにならないためにも、ぜひ対策をしていきましょう。