以前、クリーニング屋さんのメニューを見ていた時に見かけた「水洗い加工」。
ドライクリーニングはよく聞きますが、「水洗い加工?」と不思議になりました。
水洗いといえば、洗濯機で洗うのが水洗いですよね。
なぜオプションでわざわざあるのか、不思議に思いませんか?
そこで「水洗い加工」の特徴はなにか、お家での洗濯と何が違うのかを調べてみる事に。
その結果、やってもらった方が良いことがわかったのでご紹介しますね。
水洗い加工とは?汗ジミ臭いをカット!
クリーニングを頼む時にオプションで見かける「水洗い加工」。
クリーニング屋さんによって「汗抜き加工」「ウェット加工」「Wウォッシュ加工」など呼び方はさまざまです。
そんな水洗い加工、結論から言うと汗ジミや汗の臭い、タバコの臭いを少量の水と特殊な洗剤で洗い落とす方法なのです。
汗の臭いってドライクリーニングで落ちないの?
ドライクリーニングの洋服って水洗いできないんでしょ?大丈夫なの?
汗やタバコの臭いなどは水に溶ける汚れなので、水を使わないドライクリーニングだと落としきれていません。
長年着ているスーツやコート、クリーニングに出してもなんとな〜く臭う気がしませんか?
それって汚れが落ちていないから。
そこで「水洗い加工」をオプションで付けることで汗ジミや臭い汚れを落とすのです。
ドライクリーニングとの違いは?
では、水洗い加工とドライクリーニングの違いを見ていきましょう。
水 洗 い 加 工 | ドライクリーニング | |
落 と す 汚 れ | 水 溶 性 | 油 溶 性 |
汗やタバコの匂い | 落 と せ る | 残 る |
型 崩 れ | し な い | し な い |
水洗い加工とは、少量の水を使って水溶性の汚れを落とす方法。
一方のドライクリーニングとは、水を使わず特殊な洗剤である有機溶剤で洗う方法。
上記の表の様に水洗いで落ちるのは水に溶ける汚れ、つまり汗染みや食べこぼし。
ドライクリーニングでは、油汚れや化粧品などの汚れが落ちます。
ドライクリーニングしかできない衣類は汗染みや食べこぼしは落とせないの?
そうなんです。
ドライクリーニングでは落とせないのです。
そこでプロが行うのが「水洗い加工」。
少量の水を使って、型崩れを防ぎながら汚れを落としていくのです。
ドライクリーニングについて詳しく知りたい人はこちら。
水洗い加工のメリット3つ
水洗いとドライクリーニングのいいとこ取りである水洗い加工。
どんな特徴があるのでしょう?
・水洗いすると型崩れする衣類を、特殊な方法で型崩れしないように仕上げる
・新品のような仕上がり感がでる
プロ仕様の方法で汗の臭いを落とす
ドライクリーニングでは、どうしても汗ジミや汗の臭いを落とすことが出来ません。
そこで「水洗い加工」。
水洗いと言っても、家庭のやり方と大きく違います。
特殊な洗濯ネットに入れたり、使用する洗剤やトリートメント剤など全てがプロ仕様です。
その特殊な方法で水洗いすることで、水溶性の汚れを落としていきます。
確かに、ドライクリーニングした洋服が臭う時ってありますよね〜。
クリーニングに出せば臭いが取れると思っていた私には、目からウロコでした。
汗臭いのがなくなるって嬉しい!
型崩れをしない方法で仕上げる
ドライクリーニングマークの洋服は、水洗いすると洋服が縮んで型崩れをおこしてしまいます。
そのため水洗い加工では、乾燥させる時に特殊なハンガーに干したり1枚1枚丁寧に形を整えます。
そうすることで型崩れを防ぐのです。
生地の特性を知り尽くしたプロだからこそできる技術ですよね。
昔家で洗って、型崩れさせた自分に教えたい・・
まるで新品!洋服のさっぱり感がアップ
ドライクリーニングだけでもきれいにはなりますが、水洗い加工することでさらにさっぱり感が増します。
汗の臭いや、よれっとなってしまった洋服を特殊な洗濯方法、乾燥方法で仕上げるのです。
最近スーツやコートでも、自宅で洗える物が増えてきています。
実際洗っても問題ないのですが、時々はプロにおまかせしてみると仕上がりの違いがわかりますよ〜。
水洗い加工で洋服が長持ちって嬉しい!
まとめ
ドライクリーニングした洋服をさらにきれいにしてくれる水洗い加工。
ドライクリーニングだけだと取れなかった汗臭さやタバコの臭い、食べこぼしのシミまで取ってくれるのは嬉しいですよね。
今までは臭いも取れているものだと思って、クリーニングに出し続けていました。
確かに以前、ずっと眠っていたジャケットを久しぶりに引っ張り出したら、汗ジミが出来ていて泣く泣く処分したことも。
でもこれで安心。
今まで臭いが気になってクローゼットで眠っていたコートやジャケットが、水洗い加工でまた活躍できちゃうのです。
あなたも水洗い加工でお気に入りの服を一層リフレッシュさせてみましょう!