カーシェアリングとは。あなたの生活に便利な車が仲間入り!?

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「コストコ行きたいけど、車ないからさ〜」

都内に住む友人が一言。

たしかにコストコって郊外にあるし、買ったものを持ち帰るとなったら車がイチバン。

交通機関が整った環境に住んでいても、車が必要なときもありますよね。

でもたまにしか乗らないのに車を買うのはもったいない。

そんなお悩みが一気に解決できそうないいサービスを発見。

その名も【カーシェアリング】。

ルームシェアも人気だしランチだって友達とシェアするけど、カー(車)ですか?

「シェア」ってなにかと効率がよくて気になります。

しかしどうやってカー(車)をシェアするんだろうと疑問だらけ。

そのサービスを詳しくみていきたいと思います。

カーシェアリングとは

カーシェアリングとは会員間で車を共有するサービスのこと。

もともとスイスから始まり、日本では2002年からオリックス自動車が子会社を設立してサービスを始めました。

あまり注目されてこなかったこのカーシェアリングですが、若者の「クルマ離れ」が目立つ近年、利用者が急激に増えてきています。

この10年で車両数・会員数共に約10倍に。(2019年12月現在)

急増してるわ!

なんと乗りたいときに予約サイトでサクッと予約し、そのまますぐ車を借りることができる超便利なシステム。

この手軽さが若者に限らず、幅広い年代で人気を集めているポイント。

予約は24時間いつでもでき、10分~15分単位で借りることができます。

ふと思い立ったときにすぐ乗れるという便利さから、乗る予定が決まっていなくても「登録だけしておこう」という方も。

24時間好きな時にすぐ乗れるなんて、自分の車と同じような感覚ですね。

そしてなにより嬉しいポイントが、維持費がかからないということ。

車を所有すると、たとえ乗らなくてもお金がかかるもの。

例えば、

  • ガソリン代
  • 駐車場代
  • 車検
  • 自動車保険
  • 自動車税

他にも洗車だってするし、冬にはスタッドレスも履かなきゃ。

そんなこんなで、乗らなくてもかかる費用が莫大。

でも、この「カーシェアリング」ならガソリン代もかからなければ保険だって税だって払う必要がないんです。

これならお金の心配もいらないですね。

便利な秘密は「仕組み」にあった

会員の間だけで車を使うとはどういう仕組みになっているのでしょう。

スタッフさんが間に入らないなんで、そんなことできるの?

なぜ、なんで、どうして~

「なんでなんで時期」の3歳の娘のようになってしまいます。

その仕組みは「なるほど」とうなずけるシステムでした。

簡単登録&予約

カーシェアリングのサイトに登録して、その登録者みんなで車を共有します。

登録時には本人の基本情報やクレジットカード情報、免許証の情報を入力。

予約はパソコンやスマホでいつでもどこでもポチッ。

24時間365日いつでもどこでも予約が可能。

時間・場所・車種を指定して予約完了です。

「この日使う予定がある」や「今すぐに使いたい」などどんな状況でもすぐに予約できるところが便利ですね。

乗るときの手続き不要

ちょっとそこまで乗りたいだけなのに、手続きで時間とられてイライラ〜。

そんなイライラも無駄な時間もカーシェアリングなら全くなし。

予約後はそのままカーステーション(駐車場)に行って乗るだけ!

レンタカーのように、受付カウンターで免許証を提示することも車両保険の説明も受けることなくスムーズ。

また、店舗の営業時間に左右されないことも大きなメリット。

夜中でも早朝でもすぐに使いたいときは、すごーく助かります。

鍵不要!ラクラク開錠

ちょっとちょっと!

手続きしなくちゃカギもらえないじゃーん。

…と思ったアナタ。

私も同じこと思いました。

カギなんてもう古い!

なんと会員証やスマホのアプリなどでロック解除。

車を開けるのに鍵は必要ないんです。

車のカギってこんなことも出来るんだ!

近い未来、車のロックはみんなスマホでできるようになりそう。

さぁ、簡単にロックも解除。

車に乗れたはいいけどエンジンをかけるのにはカギが必要です。

やっぱりカギ、必要じゃん!もらってないわよ〜

心配ご無用。

エンジンキーは車に常備されているので、これまた安心。

カギの受渡しがなく車に乗れる秘密は、驚くほどハイテクなシステムにありました。

乗り捨てはできない

こっちで乗って、あっちで返却!

そんな便利なサービスが「乗り捨て」。

レンタカーを借りるときはよく使うシステムです。

しかしカーシェアリングは、車に乗ったカーステーション(駐車場)と同じ場所に戻さなければならず、基本的に「乗り捨て」ができません。

(一部の会社ではエリア限定でワンウェイ(乗り捨て)サービスを行っているところもありますので、利用時にはチェックしてくださいね。)

乗り捨てが可能なレンタカーに比べると、この点はデメリットになるかなぁと思います。

まさかの欠点…

しかし、よく考えるとカーシェアリングに乗り捨てってそんなに必要ないのかも…と思います。

なぜならカーシェアは「短時間の利用」がメインだからです。

買い物で使っても、送迎で使っても、基本的に日常生活で使うときはたいてい戻ってきますよね。

長時間、長距離、そして片道利用の時はレンタカーにして、「乗り捨て」サービスを使ってください。

誰にも会うことなく利用できる

なんとなく車を借りるとなるとレンタカーのイメージが強く、借りるとき・返すときに有人の受付カウンターで手続をするのかなと思いがち。

わかっている内容でもあれやこれやと説明を受けますよね。

しかしカーシェアリングなら、最初から最後までカウンターの手続きもなければ、スタッフさんに会うこともありません。

予約から返却まで誰にも会わずに、スマホ1つで完結できるハイテクさ。

これなら寝坊してボサボサスッピンでも気軽に借りられる〜。

通行人には見られるけどねぇ

気になるポイント

とっても便利なカーシェアリング。

でもこれはどうなの?と気になる点がチラホラでてきました。

カーシェアリングの利用料金

カーシェアリングは10分単位から1日単位まで幅広く設定されており、中にはお得なパック料金もあります。

10分から設定があるとは、面白いですね。

車をもっていなくても、本当に「ちょっとそこまで」が叶います。

雨の日、駅まで旦那さんをお迎えに行くなんて使い方もOK。

特別な外出で使うのではなく、日頃のちょっとした場面で使うことに適した料金です。

その反面、長時間使いたいときには注意して下さい。

ある一定の利用時間を超えると、レンタカーの方が安くなるんです。

タイムズカーシェア(ベーシック) タイムズレンタカー(コンパクトカー)
時間料金 15分220円 なし
6時間まで 4,290円 会員価格3,696円(通常4,620円)
12時間まで 6,490円 会員価格4,488円(通常5,610円)
24時間まで 8,690円 会員価格5,280円(通常6,600円)

(2019年12月現在・税込)

6時間以上の利用の場合は、カーシェアリングより、会員登録したレンタカーで使うほうが断然お得ですね。

短時間ならカーシェアリング、長時間ならレンタカーというように使い分けをしたほうが良さそうです。

ガソリン代は不要!

カーシェアリングは返却時にガソリン満タンにする必要はありません。

返却するときに、ガソリンスタンドを探し回らなくていいのは気が楽ですよね。

でも、逆に乗るときにタイミング悪くガソリンが少なかったらどうしましょう。

それ、私がお金払って給油しなきゃならないの?

安心してください、用意してますよ。

「給油カード」となるものが車内に備え付けられているので、給油時に自分でお金を払う必要はありません。

そして時間で借りてるのに、給油の時間損しそうな気もしますが、ここもきちんと考えられています。

給油してくれた方には、「利用時間〇分割引」もしくは、「次回使えるクーポン」など利用時間を割引にしてくれるサービスがあります。

給油は自動で検知してくれるけど、一応レシートをとっておきましょう。

ちなみに、洗車も定期的にスタッフがしてくれているものの、貸出しが続く場合にはなかなか洗車に時間を取れません。

そこで洗車も給油と同じような仕組みになっていて、汚れが気になる時には自分で洗えるようになっています。

本当に自分の車みたーい

洗車も割引対象ですが、自動で検知できないため電話にて報告が必要なケースがほとんどです。

うっかり忘れないように注意しましょう。

予約いっぱいだと使えない

会員みんなで共有している車です。

乗りたいときに乗りたい車種が使われているときには予約ができません。

カーステーションの中には、カーシェア用の車を1台しか置いていないところもあります。

そんな時は他の会員と利用時間がかぶってしまうと使えません。

少し遠くなっても他のカーステーションも視野に入れて検索・予約することをおススメします。

お近くのカーステーションの会社をチェックするとともに、所有車の数も確認して登録すれば「乗れないリスク」が減りそうですね。

登録する会社を選ぶ時の1つの参考にしてみてください。

レンタカーとの違い

車を借りるというと思いつくのが「レンタカー」。

カーシェアリングとレンタカーのそれぞれの特徴を比べてみました。

カーシェアリング レンタカー
利用時間単位 10分~15分 6時間~
月額料金 あり(無料の会社あり) なし
借りる・返す時間 24時間 店舗の営業時間内
乗り捨て 不可(一部可能なエリアあり)
予約可能時間 出発3分前まで 出発1時間前まで
借りる場所 カーステーション(専用駐車場) レンタカーの営業所
ガソリン代 不要(利用料込み)
手続き 不要(無人) 要(有人)

カーシェアリングの手軽さが目に見えてわかりますね。

出発3分前まで予約が可能なんて、予約して上着着て、靴をはいて外へ出ればもう乗れる状態です。

また、外出先で急に必要になってもすぐに使えるので、ビジネスシーンでも活躍しそう。

カーシェアのメリットとデメリット

なんとなくカーシェアリングの特徴がわかってきたと思います。

なんとなくこんなデメリットも頭に浮かびますが・・・

  • 予約時に返却時間を決めなくてはならない
  • 予約中だと使えない時がある
  • 乗り捨て不可
  • 大型車種が少ない
  • 前に使ってた人によっては車内が汚い場合もある

ちょっと心配なのが「予約時に返却時間をきめなければならない」点。

みんなでシェアするので、返却時間も前もって報告しておく必要があります。

他の人が使いたい時間の可能性もありますしね。

でも、渋滞しちゃったらどうしよう・・・

そこも大丈夫。

ちゃんと安心して使えるように「延長」することも可能です。

「次に予約が入っていなければ」ですが、スマホやナビから簡単に延長申請できるので、渋滞でも焦らず安全運転してください。

そして「前に使っていた人によって車内が汚い場合がある」のはシェアしているので仕方ないですが、みんなが気持ちよく使えるように気を付けたいところです。

なんでもシェアするには「思いやり」が必要ですね!

しかしこのデメリットを上回る魅力的なシステムのカーシェアリング。

メリットはこちら。

  • スマホやパソコンで24時間誰にも合わず予約、使用ができる
  • 予約したら約3分後には利用開始できる
  • ガソリン代不要
  • 短時間ならレンタカーより安い
  • 維持費がかからない
  • 乗りたい時に乗ることができる

もうなにより「気軽に乗れる」のに「維持費がかからない」点が最大のメリットだと思います。

車所有者の私。

毎月、毎年どれだけ車にお金を使ってることか…。

カーシェアリングで間に合う利用頻度なら、車を買うより断然カーシェアがオススメです。

カーシェアリングの会社紹介

カーシェアが広まりつつある現在、以前から取扱いをしている大手会社や最近始めた会社など様々。

それぞれの特徴もあって、どこに登録しようと迷っちゃいますね。

今後も増えてくることが予想されますが、代表するカーシェアリング会社をご紹介します。

カーシェアと言ったらココ!大手3社

カーシェアリングのサービスを早くから始め、この業界を引っ張ってきた大手3社です。

迷ったときにはまずこの会社からチェックすれば間違いなしです。

【タイムズカーシェア】
業界最大手のタイムズカーシェアは、車の所有数・会員数ともにダントツ1位。
カーステーションも数多く、全国47都道府県にあります。
「気軽にパッと乗る」ためにはこのカーステーションの数がとても重要ですよね。
【オリックスカーシェア】
オリックスカーシェアは2019年にカーステーションの設置する県を増加しましたが、まだ東日本中心で全国まで広がっていません。
しかしオリックスの特徴は、長時間の利用がお得なところ。
24時間までの料金の場合、タイムズカーシェアに比べオリックスなら2,000円ほど安いです。(2019年12月現在)
長時間になりそうなときは、ココに決まりですね。
【カレコ】
カレコは、首都圏と大阪メインのカーシェアリング会社です。
エリアは狭いものの、グレードの高い車を扱っているためバッチリはまる客層からは人気があります。
上級車を乗りたい方はもちろん、一度乗ってみたい!という方もカーシェアリングなら叶いますね。
また、時間単位の料金が安く他社が15分200円ほどに対して平日プランなら10分90円でかなりお得!

大手3社でも特徴がそれぞれ違って面白いです。

迷ったときにはまずこの3社をおさえておけば間違いないです。

お近くのカーステーションを探してみてくださいね。

続々参入!自動車メーカーから3社

車のことなら任せなさい!

大手自動車メーカーもカーシェアリングのサービスがあります。

【トヨタ】
トヨタ自動車はトヨタレンタリースより、カーシェアリングサービス「TOYOTA share」があります。
以前からサービスは始めていましたが、2019年10月28日に全国展開をスタートさせたということで、カーシェアリング業界にまたも大きな会社が仲間入りしました。
【日産】
日産のカーシェアリング「eシェアモビ」は2018年よりサービスを開始しています。
カーステーションは全国ではないものの、主要都市には配置されているので使い勝手は良さそうです。
【ホンダ】
ホンダのカーシェアリング「EveryGo」は2017年からサービスを始めています。
しかし、カーステーションが都内中心と大阪メインのためあまり普及はしていないです。
「カーステーション続々拡大中」とあるので、今後もっと増えるかもしれませんね。

どのメーカーもレンタカーに「気軽に借りられる」というカーシェアリング要素を軽く取り入れたという感じ。

カーシェアリングを積極的に広げたいというより、車を買ってもらうための試乗感覚に近いのかな〜と思いました。

まとめ

とても画期的なサービスの「カーシェアリング」。

普段は車を使わないけど、たまに乗ることがある!という人にはもってこいのシステムでした。

両手いっぱいの買い物をして電車で帰るより、30分くらいサクッと車を借りて行く方が断然ラクですよね。

手続きもスマホで簡単にできて、乗りたいときにすぐに乗れる。

まるで自分の車のよう。

今まで身分証明の時しか出番のなかった免許証だって、これなら本来の役割を果たせます。

ペーパードライバーさんもこれでめでたく卒業!

さて、コストコ大好きの友人にもカーシェアリングを教えてあげよう。

もういつでも思う存分買えるよってね。

この記事を書いた人
タンサック編集部

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この名前になっている「タンサック」という名前は、探索という意味です。
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