「音楽ってかっこいい、私もやってみたい!」
そうやって憧れの楽器を弾きたいと思った時、自己流でやってみるのもありですが、早く上達したいならやっぱり教室に通うのが一番。
教室によって、様々な特色があって、色んなレッスンが用意されています。
せっかく通うのだったら、教室選びを失敗してそのまま嫌になって挫折・・・ということは避けたいですよね。
選ぶ基準は人それぞれ色々あると思うのですが、その中で大きい基準の1つが「個人レッスンか、グループレッスンか」です。
それぞれどう違うのか、自分はどちらが向いているのか、気になるところです。
今回は、それぞれのレッスンの良さと、向いている人について解説していきます。
個人レッスンとグループレッスンの違い
個人レッスンとグループレッスンでは、レッスン料と内容に以下の違いがあります。
個人レッスン | グループレッスン | |
生徒数 | 1人 | 3人~5人 |
レッスン料(60分あたり) | △ | 〇 |
休んだ時の振り替え | 〇 | △ |
1レッスン中の自分のレッスン時間 | ◎ | △ |
60分あたりのレッスン料は、個人レッスンの場合は約4,000円~6,000円、グループレッスンの場合は約2,500円~4,000円と、個人レッスンがグループレッスンの約1.5倍程度です。
※実際の料金は、レッスン料に加え、入会金やレンタル料、教材費がかかる場合があります。
その分、個人レッスンは、レッスン中に自分が使える時間が長かったり、休んだ際にも振替が容易である等、柔軟に対応してもらえる場面が多いです。
グループレッスンの場合は、他の生徒さんへの指導の時間は自分が待つことになったり、休んだ際にも振替が無い教室が多い等、自由度が低くなる傾向があります。
個人レッスンは柔軟なレッスンが出来る
個人レッスンのメリット
個人レッスンは、柔軟に対応してもらえる場面が多いと書きましたが、具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。
自分のペースのレッスンが組める
個人レッスンのメリットは、何といっても自分のペースで出来ること。
- 短期間にうまくなりたい人も、練習の時間が多く取れない人も、こちらの出来るペースに合わせてもらえる
- こちらの状況を組んだ上で、適切なレッスンをしてもらえる
- 体調不良で休んでも、誰かに置いていかれる心配がない
自分がどんなペースのレッスンを望んでいたとしても、そのペースに合わせて対応してもらいやすいのが個人レッスンです。
他の生徒さんの指導を待つこともなく、レッスンの時間全てを自分の向かいたい方向に使うことが出来るので、効率的に上達が出来ます。
他の生徒さんの進み具合も気にすることなく、自分のやることだけに専念出来て、精神的にもかなり楽ですね。
個人レッスンは、時間の使い方がオーダーメイドなので、レッスン時間が長いだけでなく、より自分にとって中身の濃い時間を過ごすことが出来るのです。
気疲れすることなく練習に専念できる
個人レッスンは、基本的に先生と1:1の為、無用な気遣いがありません。
時間を取りそうなことも、細かすぎて周りにちょっと申し訳ないと感じてしまうことも、気兼ねなく聞くことができます。
また、苦手で何度も指導を受けながら練習したい部分も、個人レッスンなら時間をかけて練習することが出来ます。
私は、人につい気を使ってしまう性格で、聞きたいことが聞けなかったり、気が進まないのにレッスン後のお茶会に参加してしまったりしてました。
仕事をする以上に気を使って、練習にも身が入らず毎回クタクタ状態。「私、お金払って何やってるんだろう」と感じていました。
そこから個人レッスンに切り替えることにして、その後は肩の力を抜いてレッスンに臨むことが出来るようになりました。
私のように、人に対して必要以上に気を使ってしまう人ほど、個人レッスンはオススメです。
細かなところまで気を配ってもらえる
メリットは、知らぬ間についた変な癖を直してもらえること。
ピックの持ち方も直されたし、チョーキングの仕方も直されました。
リズム感が悪いので、毎回、メトロノームに合わせてのレッスンです。
馴染みのない音楽や、スケールなどの理論も教えてもらえます。引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1443998324
個人レッスンは、演奏時の変なクセを直してもらえたり、マイナーな音楽や、詳しい理論を教えてもらえやすいという口コミが見られました。
変なクセがついてしまったり、初心者で弾き方がよくわからない場合には、正しい弾き方を指導してもらう必要があるでしょう。
こういった細かいところまで見て、詳しく教えてもらえるのは、個人レッスンならではの大きなメリットです。
もちろん、教えてもらったことは、出来るまで何度もチャレンジすることが出来ます。
正しいやり方で弾くことが出来れば、成長も早くなって、楽器を弾くのがより楽しくなっていきますよ。
個人レッスンのデメリット
人によるとは思いますが、進度が自分次第になるため、最初から楽器を弾くことに対して強烈な動機がないとモチベーションを保ちにくいです。練習不足や、仕事などでレッスンを休みがちにすると、先に進めず、同じところを延々とさらい続けることになります。
一方で、マンツーマンなので細かい指導が受けられます。ただ、最初の内はその有難味が分からないかも。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13169076693
生徒が自分1人である為、自分のやる気が落ちた場合にモチベーションが保ちづらいという口コミが見られました。
私も、ピアノや英語の勉強、ジョギング等、様々なことを1人で始めましたが、そのほとんどは三日坊主で終わった覚えがあります。
1人で決めたことは、続けるのに強い意志力が必要なんですよね。
モチベーションを保てなくなった場合には、レッスンも同じところから進まずに、楽器を弾くのが更に退屈なものとなってしまう可能性があります。
自分と先生の演奏しか聴く機会が無い為、演奏のやり方に関する視野が広がりにくく、マンネリ化もしやすくなります。
また、アンサンブルをしたい場合には、新たに人を集める手段を考える必要も出てくる為、追加で労力も必要となるでしょう。
グループレッスンは仲間がいるのが良い
グループレッスンのメリット
グループレッスンは他の生徒さんがいることが特徴ですが、それでどのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。
楽器仲間がいて刺激になる
楽器仲間って、普段の生活でなかなか見つけづらいですよね。
だけど、グループレッスンなら、教室に行けば他の生徒さんがいるので、簡単に楽器仲間を見つけることが出来ます。
他の生徒さんと一緒に練習することで、良いことがたくさんあります。
- 他の生徒さんの演奏を見て、「私ももっと頑張ろう!」といった気持ちになれる
- 教え合ったり、励まし合ったり出来る
- 他の生徒さんの目がある為、気を引き締めてレッスンに参加出来る
気心知れた先生と二人きりだと、ついダラダラしてしまう人も、他の生徒さんがいることで、真剣に練習に向かうことが出来るようになるかも。
また、一人で何かをやっていると、マンネリ化したり、くじけそうになることもありますが、仲間がいると「また頑張ろう」って気になったりするんですよね。
私の友達に、「やる気出ないこともあるけど、仲良い子がいるから結局教室に行っちゃう」という人がいます。
置いていかれるのが悔しいからと、自宅での練習も頑張っていました。
友達でありライバルでもある子と切磋琢磨しながら、腕もめきめき上達していきました。
グループレッスンは、モチベーションアップにつながる仲間が作りやすく、楽器を続けやすい環境を作ることが出来るのです。
アンサンブルに挑戦出来る
個人レッスンだと、アンサンブルをするにはまた別にコースを取るか、自分で団体を見つける必要が出てきます。
けど、グループレッスンであれば、アンサンブルレッスンが用意されていることがあります。
自分ひとりで楽器を弾いてもつまらない、習いながら誰かと一緒に演奏したい、という人には、グループレッスンはうってつけです。
違う楽器でアンサンブルを組むことが出来る教室もあるようです。
教室によって出来ることが違うので、そもそもアンサンブルが出来るのか、違う楽器でも組むことが出来るのか等、必ず事前の確認を忘れないようにしましょう。
学生の頃、合奏会で、色んな楽器が合わさって1つのキレイな音楽が出来ることに、結構感動した覚えがあります
せっかくのレッスン、一人で練習しているだけでは味わえない良さを、体験しに行くのも手ですよ。
人前で演奏する度胸がつきやすい
両方のよさはありますがグループレッスンはグループレッスンで他の生徒が見れるので楽しかったです
個人レッスンだと見てるのは先生だけですがグループレッスンだと他の生徒も見てる訳です いずれ人前で演奏する日が来るかもしれないですがグループレッスンだとプレッシャーにも強くなったりします
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11118226161
グループレッスンは、自分の演奏を見られる機会が多い為、プレッシャーに強くなるという口コミが見られました。
楽器を演奏する場合、いずれは発表会等で腕を披露したいと願うこともあるでしょう。
けれど、人前で演奏するのは、普段一人で演奏するよりも緊張するものです。
グループレッスンなら、常に他の生徒さんの目に触れる為、個人でずっとやるよりも度胸がつきやすく、発表会の時も戸惑うことが少なくなります。
結果、多くの人の目に触れながらでも、本来の力を発揮した演奏が出来るので、自分に自信もついてきて、より楽器を弾くのが楽しくなるかもしれませんね。
グループレッスンのデメリット
楽器を弾くための一通りのことは教えてもらえるはずですが、全体指導なので行き届きません。良くも悪くも周囲の状況に影響されます。
一方で、比較対象があるので、外圧的要因によってやる気を保ちやすいと思います(周囲に置いていかれないよう必死で練習する、など)。
部活っぽいです。引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13169076693
全体指導の為、一人あたりの指導が短くなり、レッスンでどれだけ吸収出来るかは周りの環境に左右されやすい、という口コミが見られました。
他の人のペースに左右されず、自分でどんどん吸収して進めたい場合や、他の人のペースでは早すぎてついていけない場合、レッスンは辛いものとなってしまうでしょう。
また、同じ先生でも、参加する生徒さんが変わると、大きくレッスンの雰囲気は変わってきてしまいます。
自分からどんどん質問出来たり、人が好きな人は活き活きとレッスンを受けられる環境ですが、どちらかというと内気なタイプの方だと、環境を活かしづらいかもしれません。
2つのレッスン向いているのはどんな人
ここまで、個人レッスンとグループレッスンの特徴とメリットを書いてきました。
結局、私にはどちらが向いているの?
正直これが一番気になるところだと思います。
次は、それぞれどのような人が向いているのかを見ていきましょう。
個人レッスンに向いている人
個人レッスンに向いている人は、こんな人です。
・自分のペースでやりたい人
・一人でやったほうが本領発揮できる人
個人レッスンは、ともかく自由で柔軟性があるレッスンが組めます。
早く上達したい人は、目標や上達したい部分を伝え、それに沿ったレッスンをしていくことができます。
逆に、忙しいけど楽器をやりたい人は、無理のない練習メニューを組んで、続けることが可能です。
自分のスタイルや目指すものがどんなものだったとしても、それを実現しやすいのが最大のメリットです。
自分に必要なレベルのレッスンに集中して、出来る限り効率的に上達したい人は、迷わず個人レッスンをオススメします。
グループレッスンに向いている人
グループレッスンに向いている人はこんな人です。
・一人だとダラダラしたり、マンネリ化してしまう人
・アンサンブルをやりたい人
グループレッスンは、仲間と一緒に受けることが出来る、ということが最大の特徴です。
自分一人あたりに充てられるレッスン時間は少なくなりますが、その分仲間の質問や演奏を聞いたりして刺激を受けることも出来ます。
楽器仲間としてだけではなく、そのまま生涯の仲間となることもあるかもしれません。
アンサンブルや、他の演奏を参考にするなど、自分以外の生徒さんがいるからこそ出来ることというのもたくさんあります。
仲間の存在が自分の力になる人は、グループレッスンを選ぶといいでしょう。
まとめ
好きな楽器が目に見えて上達していったなら、本当に楽しいですよね。
弾けるようになる為に一番大事なのは、何よりも「続けられること」だと思います。
だからこそ、個人レッスンかグループレッスン、本当に自分に合ってるやり方はどっちだろう、と考えて選んでほしいのです。
そして、自分が向いていそうなレッスンがわかったら、ぜひ一度教室に行って、体験レッスンをしてみましょう。
実際に体験レッスンをすれば、自分に合いそうな教室かそうでないかがわかって、楽しく続けられる教室を選ぶことが出来ます。
私は、周りに人が好きな人が多い為、皆グループレッスンを勧めてきて、何となくそっちを選びそうになっていました。
ですが、いざ体験に行ってみると、「自分は個人レッスン向きだ」と肌でわかったので、自分にピッタリのレッスンで思う存分楽しんで習うことが出来ました。
ぜひあなたも、自分に合うレッスンに出会って、楽器ライフを楽しんでみてください。