いつもと変わらない生活を過ごしている時に、急に弟が亡くなった連絡がありました。
突然の死だったのでパニックになり、ショックで何もやる気が起きませんでした。
でも私以上に、母たちの方が混乱していたはず。
身内が亡くなってしまった場合、やるべきことはたくさんありますが、その中の1つが携帯をどうするか。
ほとんどの人が携帯電話を持っている時代です。
弟が亡くなった時には、携帯の解約など全て母が対応していました。
その後しばらく時間が過ぎてから。
「携帯を解約する場合どういう手続きになるんだろう。」
「亡くなった人の携帯はロック解除できるのだろうか。」
と、亡くなった人の携帯をどう処理するのか気になり、調べてみました。
身内が亡くなってしまったら、携帯のロック解除や解約などに直面する場面があると思います。
今回は、大手3社の携帯の解約手続きとロック解除などについて、調べた内容をご紹介しますね。
(記事内の情報は、2020年10月時点のものです。)
亡くなったら携帯の解約方法は
身内が亡くなった時には、使わなくなった携帯電話を解約するケースが多いのではないでしょうか。
解約しようと思っても、手続きできる人や必要なものは携帯会社によって違うかも。
そこで大手キャリア3社について、解約の時に「手続きできる人は誰なのか」と「手続きに必要なもの」を調べました。
docomo・au・Softbankの1社ずつ紹介していきますね。
docomoの携帯を解約する
まずは、docomoの場合です。
【手続きできる人】
・携帯電話本体
・手続きする人の本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
docomoでは、手続きできる人が特に指定されていないようです。
ただし手続きには「本人確認書類」が必要になるので、忘れないように要注意。
必要なものが揃ったら、docomoショップへ行き手続きをしましょう。
docomoでの解約について、詳しい内容はこちら。
auの携帯電話を解約する
次に、auの場合を見てみましょう。
【手続きできる人】
・親権者
・未成年後見人、成年後見人
・施設関係者
・手続きする人の印鑑(シャチハタ以外)
・手続きする人の本人確認書類(原本)
・死亡の事実が確認できるもの(死亡診断書・葬儀の案内状など)
本人確認書類については、原本の提出が難しい場合はコピーでも手続きできるそう。
auの場合、docomoほど手続きできる人の幅は広くないですが、血のつながっていない施設関係者でもできるのが意外でした。
施設に入所している人が亡くなって身寄りがない場合などに、親族の代わりに手続きするのかもしれませんね。
Softbankの携帯を解約する
最後に、Softbankの場合です。
【手続きできる人】
【手続きに必要な物】
・手続きする人の本人確認書類(原本)
・携帯電話本体
2親等以内の血縁関係というと、配偶者・親子・兄弟姉妹・祖父母・孫などになります。
そして手続きする人の本人確認書類は、コピーが不可になっているため原本が必要。
間違えて、コピーを持って行かないようにしたいですね。
このように大手キャリア3社について調べてみると、それぞれ手続きできる人や必要なものが違うのが意外でした。
しっかり確認してから、携帯ショップに行った方が良さそうです。
母が弟の携帯を解約した時は「auショップに予約をしなかったので、半日も時間がかかった」と話していました。
携帯ショップは混んでることが多いので、来店予約してから行った方がスムーズに対応してもらえそう。
携帯のロック解除はできるか
今は携帯を1人1台持っている時代、パスワードでロックをしている人も多いでしょう。
とはいえ家族や親しい仲でも、パスワードなんて知らないですよね。
弟の場合も、携帯の中身を確認しようと母が電源を入れましたが、パスワードは分かりませんでした。
知っている人が誰もいなかったため、結局ロック解除するのを諦めて解約してしまうことに…。
身内が急に亡くなってしまうと、仕事関係の連絡先など、携帯の中身をどうしても確認したい場合もあると思います。
もしロック解除できる方法があれば、助かる人は多いはず。
では実際にロック解除できる方法はあるのでしょうか。
家族にロック解除できるか
はたして家族でもロック解除ができるのか、気になりますよね。
ロック解除を試す場合は、連続して10回までならパスワードを入れてチャレンジできます。
ところが10回以上間違えてしまうと、端末が初期化に。
弟の携帯にもロックがかかっていたため、私も試しに誕生日など使いそうなパスワードを入れてみました。
何回かチャレンジしましたが解除できず、仕方なく諦めましたが悔しかったです。
それが今回、携帯のロック解除について調べていると面白い情報が。
なんとあのFBIでも、ロック解除についてはスマホ1台すらできないとか。
この事実を知ってから、私がロック解除できなかったのも当然なんだと思えて、できなかったことに後悔がなくなりました。
スマホはセキュリティがしっかりしているので、自分では簡単にロック解除できると思わない方がよさそうです。
携帯ショップならできる?
自分で何回かパスワードを入れてもロック解除ができないと、携帯ショップに頼りたくなりますよね。
携帯ショップなら、ロック解除についても何とか対応してくれそうなイメージですし。
docomo、au、Softbankでロック解除ができるのか、3社をまとめた表がこちら。
キャリア | ロック解除できるか |
docomo | ・スマホの場合はロック解除できない。 ・スマホ以外なら機種によってデータを見ることができる(ただし親族が契約を引き継ぐ場合のみ)。 |
au | ・親族が端末の契約を引き継ぐなら、ロック解除できる。 ・ただしロック解除後には、すべてのデータがオールリセットになるためデータを見ることは難しい。 |
Softbank | ・契約の引継ぎをしても、ロックを解除はできない。 |
携帯ショップならロックを解除ができそうなイメージでしたが、難しい結果に。
残念ですが、ロック解除は頼めないと思った方がいいようです。
私も最後まで弟の携帯の中身が気になっていましたが、ロック解除は諦めて母がそのまま解約することになりました。
亡くなった人の携帯をどうするか
さて無事に解約した後の、亡くなった人の携帯。
もう使うことはないですが、その後どうするか悩むこともあると思います。
そこで、解約した後に携帯はどう扱われているのかを調べてみました。
『Yahoo!知恵袋』で多く見られた意見はこちら。
今回調べた中で特に多かったのは、携帯を処分したケースでした。
私も、その携帯を見るたびに弟のことを思い出して辛くなってしまいそうで、処分するかもしれません。
現在、弟の携帯は母が使っています。
もともとそんなに使っていない携帯だったので、キレイな状態に保っていました。
母の携帯電話が急に壊れて困っていた時に、家に保管していた弟の携帯を使うことに。
私は、母が弟のことを思い出して辛い思いをしないか心配でしたが、問題なく使っているようです。
まとめ
今回は、亡くなった人の携帯の解約方法やロック解除などについて紹介しました。
あれこれ調べてみて意外だったのは、携帯のロック解除が気軽にできないこと。
私は最初、携帯ショップに持って行けば解除をしてもらえるものだと思い込んでいました。
正直、弟の携帯の中身は気になっていたからです。
でも携帯ショップでもFBIでもロック解除ができないとなると、私のモヤモヤしていた気持ちもなくなりました。
亡くなった弟の携帯を処理するのは体力的にも大変ですが、私の場合は気持ちの方が辛かったです。
きっと母も、精神的に辛い思いをしながらも解約などの手続きをしていたのかもしれません。
亡くなった人の携帯の対応は辛いですが、ロック解除や携帯の解約方法について知っておくだけでも、落ち着いて対処できそうですね。