「数時間しか着ていない礼服、クリーニングに出したほうがいいかなぁ」
先日そんなことをつぶやいていた母。
そう言われると、礼服のクリーニングってどれくらいの頻度やどんなタイミングで出していたっけと考えてしまいました。
礼服はクリーニングの料金も高いから、また次回着たあとでいいかなんてクローゼットにしまいこんでしまうこともしばしば。
私のように、礼服のクリーニングは後回しにしてしまう人も多いのではないでしょうか。
今回は、大切な場面で着る礼服だからこそ、クリーニングが必要な頻度やタイミング、保管方法まで、徹底リサーチしてみました。
おすすめの店舗型と宅配型のクリーニング店もご紹介しちゃいますよ。
礼服のクリーニングに必要な『頻度』は
礼服を短時間しか着ていない時など、私の母のようにクリーニングに出したほうがいいのか迷ってしまいますよね。
実際に、
クリーニングの頻度は『1度着たら』
ずばり、礼服は1度着たらその都度クリーニングに出すのをおすすめします。
実は短時間の着用でも汗をかいていたり、食べかすなどで意外と汚れているんです。
夏は多く汗をかくので1度着たらクリーニングへ出そうと思いますが、冬場なんかは汗もかいてないし、2.3回着てからでいいかなんて思いがちですが、冬場も目に見えない汗はかいているんです。
着る時間が短くても、汗をかいていなくてもクリーニングへ出すようにしましょう。
前回着てそのままの状態で自宅で保管していると、脇下や首元などに汗ジミができてしまっていることもあるので注意が必要。
お通夜や葬儀などがあって短い期間で何度か着る機会がある時は、落ち着いたあとにクリーニングに出せば大丈夫です。
すぐにクリーニングに出せない場合は、家でできる簡単なお手入れを紹介するので、ぜひ試してみてください。
【 家でできる簡単なお手入れ方法 】
1.衣類用のブラシでホコリの除去
2.タバコやお線香などの臭いにはファブリーズなどの消臭スプレー
3.風通しの良い場所で湿気を飛ばしてから衣類用カバーで保管
ちなみに、礼服とスーツの違いは?
ここで、礼服と通常のスーツの違いを説明しておきますね。
礼服は、お葬式・結婚式・入学式などで着用するフォーマルウェア全般のことを言いますが、クリーニングで扱われる「礼服」は少し違ってきます。
大手クリーニング店3店舗に礼服の見分け方を聞いてみたところ、
- 光沢感があまりない生地
- 装飾がついていないもの
主にこの2点がポイントになってくるようです。
そのため女性用の華やかな装飾のついている服は、クリーニングでは『ドレス』のカテゴリになるので注意が必要です。
料金も変わってくるので、心配な場合はお店に確認してから出すようにしましょう。
礼服のクリーニングが『高い』ワケは?
礼服のクリーニングって通常のスーツよりも料金が高く感じますよね。
実際こんな声も多いのです。
・礼服のスーツを出したら思っていたよりも高くて痛い出費だった。
・料金が高いから、毎回出さなくてもいいかな。
高いからといって、クリーニングを先延ばしにすることがないよう、なぜ高いのかをお教えします。
まず、礼服の料金相場から見ていきましょう。
礼服のクリーニングの『料金相場』
礼服のクリーニング料金は、男性・女性用ともに2,000円~3,000円が相場と言われています。
この料金だけ見ても、わかりにくいので通常のスーツと比較してみましょう。
男性の礼服は、クリーニング店によって「ジャケット+パンツ」のセット料金を用意しているところもあれば、ジャケットとパンツは別々の料金になっているお店もあります。
ワイシャツとネクタイは通常の衣類のコースでクリーニングできるので、今回はいれませんでした。
地域やお店によって違いはあるので、参考程度に見てください。(価格や情報は2020年6月現在のものです)
衣類の種類 | 礼服 | 通常のスーツ |
ジャケット+パンツセット | 2,000円~3,000円 | 1,000円~2,000円 |
ジャケットのみ | 1,000円~1,500円 | 600円~1,000円 |
パンツのみ | 900円~1,300円 | 700円~1,000円 |
比較してみると礼服と通常のスーツでは、500円~1,000円程の差があるのがわかります。
やっぱり高いんだね。
次に女性の礼服クリーニングの料金相場を見ていきましょう。
女性用の礼服はワンピースやスカートなど、タイプもデザインも様々なので、クリーニング店の多くは「ジャケット」「スカート」「ワンピース」に分けているところが多いようです。
衣類の種類 | 礼服 | 通常のスーツ |
ジャケット | 1,000円~1,500円 | 500円~700円 |
スカート | 900円~1,000円 | 600円~800円 |
ワンピース | 1,200円~1,500円 | 800円~1,000円 |
やはり、女性用も礼服のほうが同じように高いですよね。
私がいつも出しているお店は礼服は大体2,000円程度で、夫のもとなると、2人合わせて5,000円くらいはかかってしまいます。
気になる高い理由は次で説明していきますね。
高い理由は『丁寧な加工』にあり
礼服をクリーニングに出すと、「ハイクラス加工」などというタグが礼服についてくるのを見たことがあるでしょうか。
クリーニング店によって名称に違いはありますが、そのタグは特別に仕上げたという証なんです。
どのような内容かというと、
・1枚1枚アイロンで手仕上げをする
・専用のハンガーで型崩れを防止する
礼服は通常のスーツよりもデリケートな素材が使われているため、通常のコースよりも最後まで丁寧なクリーニングが必要になるんです。
だから礼服のクリーニングは料金が高くなってしまうんですね。
この丁寧な工程を知ったら料金も納得だね。
他にもお店によって、防虫・防カビ・抗菌・撥水加工もコースに含まれていることもあるので、通常のコースより料金が高くなってしまう理由の1つです。
ちなみに、コースに含まれているかはクリーニングを出す際にお店に確認しましょう。
防虫・防カビ加工は、着ない期間が長くてもきれいに保ってくれるので、コースに含まれていなくても、オプションでつけることをおすすめしますよ。
他にもつけたほうがいいオプションがあるので、紹介していきますね。
おすすめのオプション『汗抜き加工』
『汗抜き加工』とは、水洗いをしたり汗汚れに効く洗剤を入れたりして、落としきれない汚れを落とすことです。
汗の汚れはドライクリーニングでは落ちにくいんです。
そのため、水洗いすることによって汗汚れをしっかり落とし、シミや黄ばみを防ぐことができます。
水洗いについては、こちらの記事をご覧ください。
『汗抜き加工』の料金はどのお店でも数百円とリーズナブルなので、汗をたくさんかいた時や暑い時期に着た場合は、オプションでつけると礼服も長持ちしてくれますよ。
長期保管は『カビ』に注意!
礼服は通常のスーツよりも着る頻度は少ないので、クリーニングに出したらしばらくはクローゼットの中ですよね。
長期の保管で1番気をつけなくてはいけないのが、カビの繁殖です。
・ほこりかと思ったら、カビだった!
そのままにしているあなた、そのビニールはすぐに外してください!
ほこりがつかなくていいと思ってそのままにしていたよ?
クリーニング後は、熱がこもりやすくカビが生えやすいので、風通しのいい場所で1日ほど陰干して、通気性がいい不織布の保管カバーに入れて保管しましょう。
これで安心ではなく、半年に1度くらいは外で陰干しして乾燥させるときれいに保管できます。
直射日光は礼服の色があせてしまうので、日陰がいいですよ。
私も忘れないように衣替えのタイミングで、外に出して乾燥させようと思います。
仕上がりは『即日』も可能
急いでクリーニングに出さないといけない時、気になるのが仕上がりの日数です。
・前回クリーニングに出すのを忘れていてシワができてしまった。
仕上がりが早いおすすめのお店はこの後紹介していきますね
調べてみると、礼服も一般の衣類と変わらない日数で仕上がるお店がほとんどのようです。
店舗型と宅配型で見てみましょう。
【クリーニングの仕上がりにかかる日数】
店舗型・・・2~3日前後
宅配型・・・1週間程度
大手チェーン店など、即日仕上げが可能なお店もあるので、お近くのお店で確認してみてくださいね。
ただし、お店に持ち込む時間が遅かったり、繁忙期は日数がかかる場合があるので注意しましょう。
ちなみに、私が住む地域のクリーニング店は、最短は翌日仕上がり(朝出して翌日の夕方受け取り)でした。
宅配型は、礼服の集荷と配送が便利な分、時間もかかってしまいます。
急ぎの場合は店舗型のクリーニング店に出すのがよさそうですね。
慌てることがないよう、着終わった礼服は早めにクリーニングに出しましょう。
私も肝に銘じます!
『安い』『即日』クリーニング店を紹介
最後に、安さや納期の早さに特化した、クリーニング店を紹介していきたいと思います。
店舗型(①②)と、宅配型(③)を厳選して選びました。(料金は税込み価格です)
クリーニング業者 | ジャケット (男性) | パンツ | ジャケット (女性) | ワンピース | スカート | 日数 |
---|---|---|---|---|---|---|
①ホワイト急便 | 1,265円 | 935円 | 1,100円 | 1,656円 | 880円 | 即日 |
②白洋舎 | 1,353円 | 737円 | 1,353円 | 1,155円 | 660円 | 即日 |
③リネット | 1,045円 | 726円 | 1,045円 | 1,353円 | 726円 | 7日 (会員は2日) |
ホームページに記載がない料金もけっこうあったので、店舗に問い合わせてみました。
①即日可能で安い『ホワイト急便』
大手チェーン店の『ホワイト急便』は、礼服も即日の仕上がりが可能なクリーニング店です。
納期も早いうえに料金も安いと定評があります。
そんなホワイト急便の特徴をまとめました。
・防カビ、抗菌加工込みなので料金が安い
・防虫剤入りの不織布に包装してもらえる
・シミ抜きが無料(一部有料あり)
礼服は「ハイクラス加工」というコースになります。
ホワイト急便の料金は地域によって変わってくるので、お住まいの地域の料金を確認してみてくださいね。
早い、安いだけではなく、サービスも充実しているクリーニング店ですよね。
特に不織布に包装してもらえるサービスは、自分で不織布を用意しなくていいので、嬉しいサービスです。
②即日で丁寧な仕上がり『白洋舎』
こちらもホワイト急便同様、大手チェーン店の『白洋舎』です。
品質重視のクリーニング技術が評判の老舗のクリーニング店です。
そんな白洋舎の特徴がこちら。
・料金が全店舗で統一しているためわかりやすい
・集配、宅配サービスあり
白洋舎は1点1点丁寧に仕上げてくれるのが特徴ですが、即日仕上がりも可能なのが大助かりですよね。
オリジナル料金という通常のスーツと同じコースでクリーニング可能ですが、防虫加工などはオプションでつけないといけません。
オプションをつけると他のクリーニング店よりも高くなってしまいますが、大事な場面で着る礼服を安心して任せられますよ。
高価な礼服を長持ちさせたいという人は、ぜひおすすめなお店です。
③宅配なのに早い安い『リネット』
宅配クリーニングでおすすめなのが『リネット』です。
宅配クリーニングは、店舗型と比べると仕上がりの時間もかかってしまううえ、料金も高いところが多いですが、リネットは「早くて安い」というクリーニング店なんです。
そんな気になるリネットの特徴はこちらです。
・店舗型と変わらない料金の安さ
・シミ抜き無料
・1点からクリーニング可能
プレミアム会員限定ですが、最速2日で仕上がることが大きな特徴です。
会員登録すると2ヵ月間は会費が無料なので、これを機に楽に宅配で礼服のクリーニングを頼んじゃいましょう。
宅配クリーニングは何点でいくらというパック価格が多いのですが、リネットは1点から出すことができるので、気軽に出すことができますよ。
まとめ
礼服のクリーニングの頻度やタイミングはバッチリですか。
礼服のクリーニング、知れば知るほど、もっと大事にしなくてはと考えさせられました。
早速、クローゼットにしまいっぱなしだった礼服をチェックして陰干ししてみましたよ。
これを機にこれからも長く着られるよう、自宅でも定期的にケアをしていきたいと思っています。
宅配クリーニングの『リネット』で楽にクリーニングをお願いするのもアリだなと考え中です。
ちなみに母も礼服をクリーニングに出していたので、保管方法もちゃんと教えておきました。
礼服は大事な場面で着るからこそ、常にきれいに着られる状態にしておきたいですよね。
クリーニングと自宅でのケアを両方やって、いつでも出せるように大事に保管しましょう。
・汚れていなければ、都度出せなくてもいいのかな?